コーギーの魅力とは?まんまるお尻と元気な笑顔に癒される | 飼う前に知っておきたいこと
- WANMART

- 5月30日
- 読了時間: 25分
更新日:8月29日

コーギーの魅力
短くて太いあんよ、まあるいお尻、つぶらな瞳。一度見たら忘れられない、なんともユーモラスで愛嬌たっぷりな見た目。
それが「コーギー」の第一印象です。ですが、彼らの魅力はその可愛さだけにとどまりません。
コーギーは非常に賢く、飼い主との信頼関係を大切にする犬種。陽気でタフな性格、家族を守ろうとする忠誠心の強さ、そして“本気で一緒に暮らす楽しさ”を教えてくれる存在でもあるのです。
この記事では、そんなコーギーの魅力と、飼ううえで知っておきたいことを余すところなくご紹介します。
コーギーってどんな犬?
「短足胴長」「まあるいお尻」「陽気な笑顔」といえば、やっぱりコーギー。日本でもそのユーモラスな見た目と明るい性格で人気の高い犬種です。
正式には「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」と呼ばれ、イギリスのウェールズ地方原産の牧畜犬。かつては牛や羊を追って牧場を駆け回っていた“働く犬”です。
コーギーの最大の特徴は、その体型。胴が長く、足は非常に短く、でも骨太でがっしりとした構造をしています。
歩くときのちょこちょことした足取りと、後ろ姿の“桃尻”は見る人すべてを笑顔にします。SNSなどでもその魅力が広くシェアされ、まさに「見るだけで癒される」犬種です。
でも、コーギーの魅力は見た目だけではありません。とにかく陽気で人が大好き。
いつも尻尾(あるいはお尻)をぷりぷりと振って、飼い主のそばにいることを心から楽しんでいる姿は、一緒に暮らすうえで大きな幸福感をもたらしてくれます。
さらに、非常に賢く、しつけにもよく応えてくれます。
コマンドの理解も早く、覚えたことをすぐに実行できるだけでなく、「人の気持ちを読む力」に長けているのも特徴。飼い主の表情や声色を読み取って、自分がどう振る舞えばいいかを判断する、まるで“気配り上手な相棒”のような存在です。
ただし、コーギーは牧羊犬の本能を今も色濃く残しているため、動くものに対して強い興味を示します。
人の足や他の犬のしっぽにじゃれたり、走る子どもを追いかけたりすることもあります。こうした本能的な行動には、適切なしつけと理解が必要です。
活発でスタミナもあり、散歩や遊びをしっかり取り入れないとストレスがたまる傾向もあります。
そのため、室内飼育に適していても“運動はそこそこでいい”という犬種ではありません。
コーギーは、見た目以上にエネルギッシュでタフなパートナー。
きちんと向き合う覚悟を持つことで、かけがえのない絆を築くことができる犬種です。

歴史とルーツ
牧羊犬から王室の愛犬へ──コーギーという犬の壮大な物語
コーギーという名前を聞くと、多くの人が思い浮かべるのは「短足胴長」「まあるいお尻」「にこにこ笑顔」。しかしこのユーモラスな犬種には、実は1000年以上にわたる壮大な歴史が隠されています。
起源は古代のウェールズ
コーギーの祖先がウェールズにやってきたのは、紀元前とも言われる大昔のこと。
ケルト民族の一派がフランスやベルギーからイギリスへ移住する際、牛追いや番犬として連れてきた小型の牧畜犬がルーツと考えられています。
当時のイギリスでは牧畜業が盛んで、羊や牛の管理に「吠えて追う犬」が重宝されました。特にウェールズのような丘陵地帯では、素早く、低姿勢で動ける小型犬が理想的であり、そこで生まれたのが「コーギー」という犬種です。
コーギーという名は、ウェールズ語の「cor (小さな)」「gi (犬) 」が由来で、直訳すれば“ちっちゃな犬”。
でもその小さな体には、賢さと忠誠心、仕事熱心なスピリットがぎゅっと詰まっていたのです。
ペンブロークとカーディガンの違い
現在、日本を含む世界中で「コーギー」として親しまれているのは、ほとんどがウェルシュ・コーギー・ペンブローク(Pembroke)です。 しかし、もう一つの種類であるウェルシュ・コーギー・カーディガン(Cardigan)との違いも、歴史を語るうえで外せません。
起源の違い
ペンブロークはベルギーやフランス方面から来た牧畜犬(スウェーデン・ヴァルフンドなど)が祖先で、比較的新しい系統。
カーディガンはより古く、ケルト系移民が中央ヨーロッパから連れてきた「テッケル系」犬種(ダックスフントの祖先に近い)とされます。
つまり、ペンブロークは“外来の血が入った洗練タイプ”、カーディガンは“土着の頑固者”というような背景があります。

見た目の違い
ペンブロークはより「コンパクトで現代的」、カーディガンは「武骨で古風な雰囲気」を持っており、同じ“コーギー”といってもまったく違う魅力を持っています。
性格の違い
ペンブローク:陽気で社交的。人懐っこく、フレンドリー。
カーディガン:やや慎重でマイペース。番犬気質が強く、落ち着きがある。
カーディガンは「家族と仲良くするけれど他人には警戒心を持つ」タイプ。初対面には控えめですが、心を許すととても忠実です。
王室との絆と世界的な人気
コーギーが世界に名を轟かせるきっかけになったのは、イギリス王室との出会いです。1933年、当時のジョージ6世が娘エリザベス(のちの女王)のために1頭のペンブロークを贈ったのが始まりでした。
その名も「ドゥーキー」。この子が王室で飼われた最初のコーギーであり、以来エリザベス女王は70年以上もの間、コーギーたちと暮らし続けてきました。
晩年にはドッグトレーナーの助言もあり、引退しましたが、計30頭以上のコーギーを飼ったとされています。
この“ロイヤル・コーギー”たちはテレビや雑誌に頻繁に登場し、ペンブローク人気を世界中に広めました。一方、カーディガンは知る人ぞ知る“通好み”の存在となり、愛好家の中で大切にされてきました。

多彩なルーツが、今のコーギーをつくった
こうして、ペンブロークとカーディガンは、それぞれ異なる歴史と血統、性格を持ちながら、今もなお人々に愛される存在であり続けています。
働く犬としての強さ
家庭犬としての優しさ
そして歴史を背負った誇り
これらすべてが、コーギーという犬種の大きな魅力であり、ただ「可愛いから」という理由だけで語れない、深い背景を持った存在なのです。
見た目の特徴・体のつくり
“愛嬌”と“機能美”が共存する、コーギーというデザイン
コーギーといえば、誰もがまずその特徴的なシルエットに目を奪われるのではないでしょうか。
ちょこちょこと動く短い足、まあるく整ったお尻、ピンと立った大きな耳。
ぬいぐるみのような可愛らしさの裏には、実は“牧羊犬”としての合理的な構造が隠されています。
そんなコーギーの見た目の特徴や体のつくりについて、機能的な視点も交えて詳しく掘り下げていきます。
胴長短足のシルエット——ただの“可愛い”ではない理由
コーギーの最大の特徴は、なんといってもその「胴長短足」な体型。この構造は元々、牛や羊を追う作業に最適化されたものです。
牛の足元をすり抜けて後ろ脚を軽く噛み、方向を指示する役割があったコーギーにとって、足が短い=蹴られにくく、素早く動けるという大きなメリットがありました。
また、胴が長いことで体を低く保ったまま敏捷に動けるため、草原や農地での仕事にとても向いていたのです。
ずんぐりむっくりした体格に見えますが、実は筋肉質で引き締まっており、パワフルな走りができるというギャップも魅力の一つ。
歩く姿を見ているだけでも、いかにも「仕事できそう!」というタフな印象を受けます。
豊かな表情と「桃尻」の魅力
コーギーの顔立ちは、笑っているかのように口角が上がりやすく、愛嬌のある表情が自然と出やすい犬種です。特に、つぶらな黒目でこちらを見つめる“上目遣い”は、多くの飼い主のハートをわしづかみにしてきました。
耳は大きくピンと立っており、感情によって微妙に動きます。驚いた時はピクッと立ち、甘える時は少し外側に開くなど、耳の動きだけでも感情が伝わるのが面白いところです。
そして何より、多くのファンを虜にしているのが“桃尻(ももじり)”と呼ばれるお尻のフォルム。
もふもふと丸く整った後ろ姿は、まるで本物の桃のよう。
これは被毛の密度と骨格のバランスがあってこそ生まれる造形で、トリミングによってさらに強調することも可能です。

被毛と毛色のバリエーション
コーギーの被毛はダブルコート構造で、外側の「オーバーコート」はやや硬め、内側の「アンダーコート」は柔らかく密集しています。
そのため、抜け毛は非常に多く、特に春と秋の換毛期は毎日のブラッシングが必須です。
ただし、この構造は本来、屋外で過ごす時間が長かった牧羊犬としての役割を考えると理にかなっています。寒さや雨風にも強く、適度な通気性と防御力を兼ね備えているのです。
毛色にはバリエーションがあり、主に以下の種類があります。
毛色は個体の印象を大きく左右するポイントであり、同じ犬種でも“顔”や“雰囲気”がまったく違って見えるほどです。

しっぽの有無と「断尾」の歴史
ペンブローク・コーギーでは、しっぽが無い or 短い個体が多いですが、これはかつて行われていた「断尾(だんび)」という習慣に由来します。
牧畜犬だった時代、作業中にしっぽを牛に踏まれるリスクがあったため、幼少期に切除するのが一般的とされていました。 近年では動物福祉の観点から断尾を行わない方針のブリーダーも増えており、自然なしっぽを持つペンブロークも珍しくなくなってきています。
ちなみに、もう一つの種類であるカーディガン・コーギーは、基本的にしっぽがあります。この違いも、ペンブロークとカーディガンを見分けるポイントのひとつです。

“愛されるフォルム”の裏にある理由
一見ユニークで愛らしいだけに見えるコーギーの体型ですが、よくよく見るとそれぞれに“仕事犬としての合理性”が組み込まれています。
短足は牛の足元での機動性のため、ダブルコートは厳しい天候への対応のため、胴長のシルエットは素早い方向転換のため。
そして今、その構造は家庭犬としての魅力に変換され、「一緒に暮らして楽しい・見ていて癒される」存在へと進化してきました。
見た目だけでも語れる魅力、でもその奥には、歴史が生んだ“必然のデザイン”がある——それが、コーギーという犬種の面白さであり、奥深さなのです。
性格と習性
明るくて賢くてちょっと頑固 コーギーの“中身”は魅力でいっぱい
ふっくらしたお尻や短い足に目が行きがちなコーギーですが、実際に一緒に暮らしてみると「えっ、こんなに賢くて感情豊かなんだ…!」と驚く飼い主さんがとても多いです。
見た目の可愛らしさと、中身のしっかりさ。
そのギャップが、コーギーという犬種の最大の魅力かもしれません。
コーギーの性格や行動の特徴を、実際の暮らしの中でのエピソードを交えながらご紹介します。
とにかく「人が好き」な愛情深い性格
コーギーはもともと牧場で家族と共に暮らしていた犬です。
そのため、人と過ごす時間が大好き。常に飼い主の動きを追いかけ、「今なにしてるの?」「ついていってもいい?」と目を輝かせて見つめてくるような、そんな“つきっきり系”の甘えん坊です。
しかもただ甘えるだけでなく、「この人は今、どんな気持ちかな?」という空気を読むのがとても上手。
飼い主が落ち込んでいると、そっと寄り添ってきたり、元気づけるようにおもちゃを持ってきたり…。 まるで人間のパートナーのような繊細さを見せてくれることも。

賢くて理解力が高い“考える犬”
コーギーは非常に知能が高く、指示を覚えるスピードも早いです。
基本的なしつけ(トイレ、待て、おすわりなど)にもしっかり反応し、“褒められたい”という気持ちが強いため、トレーニングがスムーズに進むことも多いです。
また、ただ覚えるだけでなく、「この状況ではどう動けばいいか」を考える判断力と応用力も持っています。
たとえば:
玄関のチャイムが鳴ったときに家族の顔色を見て吠えるかどうか判断したり
散歩コースを覚えて、自ら曲がり角で立ち止まって待っていたり
叱られた後に反省した“ふり”をして様子をうかがってきたり(笑)
そんな様子を見ていると、「この子、もしかしてちょっとズル賢い…?」なんて思ってしまうほどです。
陽気で元気いっぱい!だけど油断は禁物
コーギーは見た目以上に体力があり、運動が大好きな犬種です。 走るのが得意で、特に広場での追いかけっこやフリスビーのような遊びは大好物。
もともと牧羊犬だったというルーツがあるため、ただのお散歩では物足りない子も多いです。
毎日の運動不足は、吠えグセや家具の破壊行動などのストレスサインに繋がりやすいので注意が必要。
遊びと運動を「セット」で取り入れるのが、コーギーの性格に合った理想的な暮らし方です。
吠えるのは“仕事熱心”だからこそ
コーギーは比較的吠えやすい犬種です。 その理由は、羊や牛を追う際に“吠えることで指示を出していた”という本能の名残。
たとえば:
チャイムに反応して吠える
通行人や他の犬に対して警戒して吠える
留守番中に「さびしいよ!」と鳴き続けてしまう
こうした行動は「しつけができていないから」ではなく、“家を守ろうとしている忠誠心”の裏返しともいえます。
だからこそ、ただ「うるさい!」と叱るのではなく、「吠えなくても安心だよ」と伝えるしつけが大切になります。

ちょっと頑固で“自分の意志が強い”一面も
愛嬌たっぷりで甘えん坊なコーギーですが、実は自分の意思をしっかり持った頑固者な一面もあります。 嫌なこと(爪切り、耳掃除など)には全力で抵抗したり、自分の好きなルールを勝手に決めたりすることも…。
でもそれは、「自分で考えたい!納得したい!」という知性の高さから来るもの。
コーギーには、「命令」ではなく「納得させる」しつけが有効です。
ご褒美やほめ言葉でモチベーションを上げることで、素直に動いてくれるようになります。
子どもや高齢者とも相性◎。ただし空気を読む力が鍵
コーギーは誰にでもフレンドリーで、空気を読むのが得意なため、小さな子どもからご年配の方まで、さまざまな家庭構成にフィットしやすい犬種です。
遊び相手としては元気いっぱい、お年寄りのそばでは静かに寄り添う。 そんな“切り替え上手”なところも、コーギーが多くの人に愛される理由の一つです。
ただし興奮しすぎて子どもに体当たりしてしまうような場面もあり得るため、最初のうちはしっかり見守ってあげるのが安心です。
愛嬌・知性・忠誠心——全部がギュッと詰まった存在
コーギーの性格を一言で表すのは難しいほど、多面的で魅力的です。
常に笑顔で人懐っこいけど、繊細な感情も持っている
頭が良いけれど、甘えん坊な一面もある
体は小さくても、心はとても大きい
そんなコーギーと心を通わせるには、ただ「可愛いね」と撫でるだけでなく、時間をかけて向き合うことが何より大切です。
その信頼関係が築けたとき、コーギーはきっと、かけがえのない“家族以上の存在”になってくれるはずです。
かかりやすい病気と対策 「元気いっぱい」の裏にある、体への負担と向き合うために
コーギーは基本的に丈夫で活発な犬種ですが、その体型や遺伝的要素から、特有の病気やケガのリスクがあることも忘れてはいけません。元気に見えても、日々のケアを怠ると小さな不調が積み重なり、やがて大きなトラブルになる可能性も。
このセクションでは、コーギーがかかりやすい代表的な病気と、それに対する日常的な対策をご紹介します。
椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)
最も注意したいのが、この“腰の病気”です。
コーギーは「胴長短足」という体型ゆえに、背骨にかかる負担が非常に大きく、椎間板ヘルニアの発症リスクが高い犬種です。特にジャンプや急な段差、ソファからの飛び降りなどは要注意。
主な症状:
歩き方がぎこちない
背中を丸めてじっとしている
抱っこを嫌がる
後ろ足に力が入らず、ふらつく
対策:
段差の解消:スロープやステップを設置して、ソファやベッドの昇降をサポート
床の滑り止め対策:フローリングには滑りにくいマットを敷く
体重管理:肥満は腰への負担を倍増させます
一度発症すると長期的なリハビリや手術が必要になることもあるため、予防こそが最良の治療だと考えてください。
変性性脊髄症(へんせいせいせきずいしょう)
コーギーの飼い主さんがぜひ知っておくべき疾患の一つが、変性性脊髄症(DM)です。
これは、脊髄の神経が徐々に壊れていく進行性の神経疾患で、特にウェルシュ・コーギー・ペンブロークに多く見られる遺伝性の病気として知られています。
人間のALS(筋萎縮性側索硬化症)に似ており、初期には後ろ足がふらつく程度ですが、進行すると歩行困難に、最終的には寝たきりになることもあります。
主な症状(段階的に進行):
後ろ足のふらつき、つま先を擦る音
散歩中に転びやすくなる
排尿・排便のコントロールが難しくなる
後肢麻痺(数ヶ月〜1年で進行)
原因と診断:
DMはSOD1という遺伝子の変異によって引き起こされる遺伝性疾患です。
遺伝子検査で保因犬(キャリア)かどうかを事前に確認することができます。
対策と治療:
現時点では根本的な治療法は確立されていませんが、発症後の進行を遅らせるためにリハビリや運動療法が用いられます。
軽いマッサージや水中歩行(ハイドロセラピー)
補助具(歩行補助ハーネスや車椅子)の使用
床の滑り止め対策、生活動線の工夫
飼い主にできること:
DMは、見た目は元気でもじわじわと進行する病気です。 「最近、なんだか足取りが変…?」と思ったら、すぐに動物病院で相談を。 また、信頼できるブリーダーを選び、親犬の遺伝子検査結果を確認することが、DMの発症リスクを減らす第一歩です。

肥満症
コーギーは「食べるのが大好き」な犬種で、食欲旺盛なのは良いことでもありますが、そのぶん太りやすいという難点があります。
短足の体型では、わずか1〜2kgの増加でも腰や膝に大きな負担となります。
主なリスク:
関節疾患(パテラ・股関節形成不全)
糖尿病
心臓病
対策:
おやつの量をしっかり管理(ごほうびも「ごく少量」でOK)
食事内容の見直し(高タンパク・低脂肪のフードがベター)
WANMARTの「骨なし鴨肉」や「馬肉ミンチ」などは、低脂肪で腹持ちも良く、肥満対策に◎
散歩+頭を使う遊びを日常に取り入れることで、自然と消費エネルギーも上がります。

股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)
これは、股関節の骨が正常にかみ合わない先天的な病気です。
特に大型犬や胴長犬種に多く見られますが、コーギーにも比較的多く発症します。
初期症状:
後ろ足をかばうように歩く
座ったときに足を横に投げ出す
散歩を嫌がるようになる
対策:
子犬期に激しい運動をさせすぎない(ジャンプや走りすぎに注意)
体重管理と筋肉づくりで股関節の負担を減らす
症状が出たら早めに動物病院へ
成長とともに改善するケースもあれば、手術が必要になる場合もあります。
早期発見・早期対策が何より大切です。
皮膚トラブル(アレルギー・脱毛・湿疹など)
コーギーの密集したダブルコートは通気性が悪く、湿気の多い季節には皮膚トラブルが起きやすいです。
よく見られる症状:
かゆがる(頻繁に掻く、こすりつける)
フケが出る
被毛の一部が薄くなる
対策:
定期的なシャンプーとドライ(湿気がこもらないように)
ブラッシングで皮膚の状態を観察
食事内容の見直し(アレルギー対策にはWANMART「国産牡蠣ふりかけ」などミネラル補給が効果的)
皮膚は健康状態のバロメーターでもあるため、早期の異変発見が命です。
歯周病
これは全ての犬種に共通する問題ですが、小型〜中型犬であるコーギーも注意が必要です。放っておくと、歯だけでなく内臓にも影響が出ることがあります。
対策:
毎日の歯磨き習慣(ガーゼや犬用歯ブラシでOK)
歯磨きが難しい子にはデンタルガムや歯石対策のふりかけを活用
定期的な獣医のデンタルチェックを

「少しの心がけ」が未来の健康につながる
コーギーは、健康に過ごせば12〜15年ほど生きる長寿な犬種です。
しかし、体型の特徴ゆえのリスクを「知ったうえで予防すること」こそが、飼い主の役目です。
フローリングにマットを敷く
食事の質と量を見直す
日々の行動をしっかり観察する
年1〜2回の健康診断を欠かさない
これらの小さな積み重ねが、大切な家族の「健康で幸せな毎日」を支えてくれます。 愛情は、知識と行動で示すもの。 コーギーと共に過ごす時間をもっと豊かにするために、今できることを、ひとつずつ。
飼い方のポイント
可愛いだけじゃダメ。健やかに、幸せに暮らすための「実践的な工夫」
コーギーは、見た目は可愛らしくても実はタフで繊細な犬種。
飼い主との関わり方や生活環境の整え方ひとつで、その健康も性格も大きく左右されます。ここでは、コーギーと長く幸せに暮らすための「4つのポイント」を、実践的なアドバイスと共にお伝えします。
【1】食事:体型管理と満足感の両立を
コーギーは「食べることが大好き!」という性格で、食欲旺盛なのは喜ばしい一方で、“太りやすい”という一面も。
胴長短足の体型では、わずかな体重増加が関節や腰への負担につながりやすく、食事による体型管理が非常に重要です。
食事で気をつけるポイント:
高タンパク・低脂肪な食材を意識する 筋肉量を維持しつつ、脂肪はできるだけ抑えることが基本です。
栄養バランスを考えた“質重視”のごはんを 添加物の少ない良質なフードや、新鮮な食材の手作りごはんもおすすめです。
満足感がありながらヘルシーなおやつを少量ずつ トレーニング用など「目的のあるおやつ」に絞りましょう。
おすすめの食材:
鶏むね肉(皮なし)やささみ:低脂肪かつ高タンパク。消化も良く、調理も簡単。
馬肉・鴨肉・ラム肉:アレルギーが出にくく、赤身が豊富で筋肉維持に◎。
白身魚(タラ・カレイなど):脂肪が少なく、EPA・DHAが皮膚や被毛の健康をサポート。
緑黄色野菜(にんじん・かぼちゃ・ブロッコリーなど):βカロテンや食物繊維が豊富。
調理する際は、油・調味料は一切加えず、茹でる・蒸すが基本です。
“おいしくて、体にいい”を目指したごはん作りが、コーギーの元気の源になります。
WANMARTのおすすめ商品:
WANMART「国産牡蠣ふりかけ」:ミネラル補給+皮膚・被毛の健康維持に効果的。
WANMART「骨なし鴨肉」「馬肉ミンチ」:食いつき良好で脂質も控えめ、筋力維持と体型管理に最適。
「おいしい」と「健康」を同時に叶える工夫で、コーギーにとって毎日のごはんが“楽しみな時間”になるようにしてあげましょう。
“食事は健康の土台”と心得て、日々のメニューにも愛情と工夫を。
【2】運動:しっかり遊んでストレス解消を
コーギーはもともと牧羊犬。
短足とはいえ、運動欲求は非常に高く、毎日の散歩だけでは物足りないことも。
理想の運動スタイル:
1日2回の散歩(各20〜30分程度) できれば朝晩に分けて、外の刺激を十分に取り入れましょう。
自由運動できるスペースの確保 広場やドッグランでのボール遊び、追いかけっこなどが理想的。
知育トイやトリック練習で“頭の運動”も 体だけでなく頭も使わせることで、疲れ方も満足感もアップします。
室内での工夫:
引っ張りっこ、かくれんぼ、フード探しゲームなど 限られたスペースでも、刺激的な遊びを取り入れましょう。
WANMARTの「国産本鮪ふりかけ」などを知育トイに使うと嗜好性UP
“遊ぶこと=学ぶこと”という視点で、運動の時間を「ただの散歩」で終わらせないのがコーギーとの理想の付き合い方です。

【3】お手入れ:抜け毛とお尻のケアはマスト
コーギーはダブルコートの犬種で、抜け毛の量が非常に多いです。
特に春と秋の換毛期には、毎日のブラッシングが欠かせません。
お手入れのポイント:
週に3〜4回はブラッシング(換毛期は毎日) 被毛を清潔に保つだけでなく、皮膚トラブルの早期発見にもつながります。
月1回のシャンプーとお尻周りの清潔ケア “桃尻”が魅力のコーギーは、肛門周りに毛や汚れが溜まりやすいため、しっかりケアしましょう。
爪切り・耳掃除・歯磨きもルーティン化
日々のケアを通じて、飼い主との信頼関係も深まります。

【4】住環境:体の負担を減らす工夫を
コーギーにとって家の中は“安全基地”であると同時に、“リスクの宝庫”でもあります。
特に胴長短足の体型は、段差や滑りやすい床が大きな事故につながることも。
家の中での注意点:
フローリングに滑り止めマットを敷く 膝や腰への負担軽減に効果的です。
ソファやベッドにはステップやスロープを 飛び降り・ジャンプは椎間板ヘルニアの原因になるため要注意。
コーギー専用の“安心できる居場所”を作る 静かで落ち着けるベッドやクレートがあると、ストレス緩和にもつながります。
室温管理も大切です。 特に夏場は熱中症のリスクが高いため、クーラー+サーキュレーターなどで空調を工夫しましょう。

しつけのコツ
賢いからこそ“誤解されやすい”。コーギーとの正しい向き合い方とは?
コーギーは、非常に頭がよくて空気も読める犬種です。
そのため「しつけがしやすい犬」と言われることも多いのですが、実際は“賢すぎるがゆえの難しさ”も存在します。
何も考えずに叱ったり、ごほうびばかりを与えたりしていると、コーギーはあっという間に“状況を逆手に取る”ようになります。
そんな知性派コーギーとの信頼関係を築くためのしつけの基本とコツをご紹介します。
「褒めて伸ばす」が鉄則
コーギーはとても感受性が高く、人の言葉や表情に敏感に反応します。
怒鳴る・叱るなどの強い指導は、萎縮や反抗の原因になりがちです。
効果的な褒め方のコツ:
良い行動をした“直後”に褒める(タイミングが命) 例:「おすわり」→ お尻が床についた瞬間に「いい子!」
言葉・表情・ごほうびを組み合わせる 目を見て笑顔で伝えると効果大。
ごほうびは必ず“ご褒美”として使う 「何もしてないのにおやつ」では効果は薄くなります。
おすすめはWANMARTの「馬うまジャーキー」。 香り高く食いつきも良いため、「成功体験を印象づけるアイテム」として非常に有効です。
要求吠えには“無視”が一番のしつけ
賢いコーギーは、「こうしたら飼い主が反応する」という行動パターンをすぐに学びます。その結果、吠えれば何かが起きると勘違いしてしまうことも。
NGな対応例:
吠えている最中に「うるさい!」と声をかける
鳴いたからと言っておやつや構う行動をする
正しい対応:
吠えたら無視、静かになったら褒める
「ふせ」や「おすわり」など別の指示に切り替える
しばらくは“根くらべ”が必要ですが、一貫した対応をすることが成功の鍵になります。

留守番の練習は“小さく分けて”段階的に
コーギーは寂しがりやで分離不安になりやすい犬種です。
いきなりの長時間留守番は、不安や問題行動の引き金になりかねません。
留守番トレーニングのステップ:
まずは1分、3分、10分と「短い不在」からスタート
戻ってきたときは過度に構わず、“さりげなく自然に”
クレートやベッドなど、安心できる“自分の場所”を用意
留守番前に、コングや知育トイにおやつをいれておくと、「留守番=楽しい時間」と刷り込むことができます。
社会性は“子犬期”に決まる
生後2〜4ヶ月の「社会化期」は、ワンちゃんにとっての“人生の土台”になる大切な時期。
このタイミングで音・人・犬・環境に慣れさせることで、穏やかで安定した性格に育ちやすくなります。
具体的な社会化の方法:
生活音(掃除機・チャイム・車など)を意識的に聞かせる
やさしく接してくれる人と積極的に触れ合う
安全な場所で他の犬と挨拶させる(無理強いはNG)
失敗体験よりも“楽しい経験”を多く積ませてあげることがポイントです。
一貫性が“信頼”につながる
コーギーは“人によってルールが違う”ことにすぐ気づきます。
家族の中で接し方や指示の仕方にバラつきがあると、犬は混乱し、結果的にルールを守れなくなってしまいます。
実践したい統一ルール:
コマンドの言い方を統一(例:「ハウス」or「おうち」など)
ソファに乗ってもOKかNGか、家族で話し合って決める
褒める・叱る・無視する基準を共有する
家族全員が「同じ方向」を向くことこそ、しつけ成功のカギです。
「しつけ=命令」ではなく「信頼づくり」
コーギーにとって、しつけとは「ルールを守る」こと以上に、「この人と一緒にいると安心できる」と感じられる時間です。
その関係性が育てば、・自分から“よい行動”を選ぶようになり、・多少のトラブルがあっても乗り越えやすくなります。
“しつける”という意識ではなく、“伝え合い、支え合う”という視点で接することが、コーギーとの幸せな暮らしの第一歩なのです。

最後に
「可愛い」だけじゃない。コーギーと暮らすということ。
短い足でちょこちょこ歩き、まあるいお尻をふりふり揺らしながらこちらを見上げるコーギー。
その姿に、思わず笑顔になってしまう人はきっと多いはずです。
でも——コーギーという犬種は、ただ“見た目が可愛い”だけの存在ではありません。
彼らは、知性と忠誠心をあわせ持ち、飼い主との信頼関係を何より大切にする犬です。
一緒に暮らす中で、その心の深さや空気を読む力に驚かされることもあるでしょう。
一方で、コーギーは体型的なハンディや神経系疾患のリスクを抱えており、日々のケアや予防への意識も欠かせません。
運動、食事、しつけ、環境づくり——どれも“ちょっとした手間”が必要です。
しかしその手間は、愛情と信頼に変わって、私たちのもとに返ってきます。
そして、どんなに忙しい日でも、ふと見上げてくるコーギーの笑顔や、尻尾を振って寄ってくる姿に、私たちは何度も救われるはずです。
「この子と一緒に生きていく」という覚悟。それを持てた人にとって、コーギーはきっと、かけがえのない家族であり、心を通わせられる“最高のパートナー”となってくれるでしょう。






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