top of page

白い宝石、マルチーズとずっと一緒に|愛される理由と育て方

  • 執筆者の写真: WANMART
    WANMART
  • 10月8日
  • 読了時間: 21分
ree

小さな純白の天使、マルチーズの魅力


真っ白でふわふわの被毛、大きな瞳に愛らしい鼻先──マルチーズは、世界中で「膝の上の愛犬」として愛されてきた歴史ある小型犬です。

初めて見た人を虜にしてしまうこのルックスだけでなく、飼い主への深い愛情と、家族として寄り添ってくれる優しさも大きな魅力です。


ただ、可愛いだけではなく、体が小さいからこそ気をつけたい健康面や、繊細な被毛を美しく保つお手入れの工夫など、実際に暮らすとなると知っておくべきことはたくさんあります。


マルチーズは決して手のかからない犬種ではありませんが、その分だけお世話の時間が「大切な子と過ごす特別な時間」になります。


ブラッシングをしながらのスキンシップ、こまめな健康チェック、そしてそばにいてくれる喜び──。


この記事では、マルチーズの性格、歴史、健康管理、暮らし方までを余すことなくお伝えします。

読んだあとにはきっと、マルチーズの可愛さだけでなく、家族として迎える責任と幸せを感じてもらえるはずです。


ree


マルチーズってどんな犬?可愛さと意外な一面


マルチーズは、まるで小さな天使のような存在です。 純白のふわふわの被毛に、大きくてうるんだ黒い瞳。 初めて会った人でも、思わず「可愛い!」と声を上げてしまうほどの愛らしさがあります。


しかし、マルチーズの魅力は見た目だけではありません。

性格はとても愛情深くて、人と一緒にいることが大好きです。


飼い主さんの膝や腕の中で眠るのが何よりの幸せで、ちょっと離れただけで後ろをついてくる子も多いです。


その一方で、家族以外の人にもフレンドリーに接する子が多く、知らない人に吠え続けるタイプではありません。


お客さんをお迎えするときも、すぐに懐いて甘えん坊ぶりを発揮してくれるでしょう。


ただ、甘えん坊なぶん、寂しがり屋でもあります。

長時間のお留守番は苦手で、ストレスが溜まると無駄吠えをしたり、いたずらをしてしまうことも。

そのため、できれば家族と一緒に過ごす時間がたっぷり取れるおうちのほうが向いています。


ree

マルチーズは頭の良い犬種でもあります。


飼い主さんの言葉を覚えたり、表情を読み取ったりするのが得意で、「おいで」「おすわり」といった基本的なしつけもスムーズに覚えてくれるでしょう。


ただし賢いがゆえに、子犬の頃から甘やかしすぎると、

「鳴けば抱っこしてもらえる」

「要求すればおやつがもらえる」と学習してしまうこともあります。


可愛いからと何でも言うことを聞いてしまうと、わがまま犬になってしまうので、子犬期のしつけはとても大切です。


体の大きさは成犬でも2〜3kg程度と超小型犬に分類されます。

ぬいぐるみのように軽いので、子どもがうっかり落としてしまったり、高いソファから飛び降りて骨折する事故も珍しくありません。

抱っこをするときはお尻をしっかり支え、ジャンプできないように段差にはスロープを設置するなどの工夫が必要です。


そしてマルチーズの大きな特徴が、全身を覆う純白の被毛です。


シルクのような手触りの長毛はほとんど抜けず、犬特有のニオイも少ないため、室内を清潔に保ちやすい点は大きなメリットです。


ただし、毛はどんどん伸びるので放っておくと絡まりやすく、毛玉だらけになってしまいます。


日々のブラッシングはもちろん、月1回ほどのトリミングが理想です。


最近は全身を短くカットする「パピーカット」スタイルが人気で、手入れの手間が減るだけでなく、ぬいぐるみのような可愛さが際立ちます。


ree

涙やけができやすいのもマルチーズの特徴です。


大きな目が魅力の一つですが、涙が多く出る子が多く、放置すると目の下が赤茶色に変色してしまいます。


これを防ぐには、毎日柔らかい布で涙を優しく拭き取ることが大切です。


おっとりしていて、家族と一緒にのんびり暮らすことを何よりも幸せと感じる

──そんなマルチーズは、一人暮らしの方からシニア世代の方まで幅広い家庭にぴったりです。


大切なのは、その小さな体に大きな愛情を注いであげること。

そしてその愛情に何倍にもなって応えてくれるのが、マルチーズという犬種の魅力なのです。


歴史・ルーツ|小さな貴族犬の物語

マルチーズは、その名のとおり地中海に浮かぶマルタ島がルーツの犬種です。

透き通った青い海と、古代から交易の拠点として栄えたこの小さな島で、マルチーズは人々の暮らしと深く結びついてきました。


実はマルチーズの歴史は驚くほど古く、なんと紀元前からギリシャ人たちに愛されていたと言われています。


当時の裕福な家庭では、この小さな白い犬が「家の宝石」と呼ばれ、貴婦人の膝の上やベッドの中で可愛がられていたそうです。


さらには、愛犬が亡くなると、わざわざ大理石のお墓を建てて手厚く弔ったという記録も残っています。


人と犬の関係の深さを物語る、ちょっと切なくも素敵なエピソードです。


港町の商人たちの間でも、マルチーズは可愛がられていました。


ネズミ捕りとしての役割を持ちながら、船員たちの心の癒やしにもなっていたといいます。現代の可愛らしいイメージからは想像できない、働き者の一面ですね。


やがてローマ帝国時代になると、マルチーズは「膝の上の宝石」と称され、詩や絵画にたびたび登場します。


特にローマの詩人ストラボンが「貴婦人の膝に眠る姿こそ、この犬の生きる意味」と讃えたという逸話も有名です。


中世ヨーロッパでも、その美しさと人懐っこさは変わらず、レースの襟元から顔をのぞかせる姿が貴族のステータスとして愛されました。


ree

さらに面白いのは、マルチーズの被毛を保つために、当時すでにブラッシング専用の櫛や香水が作られていたことです。

華やかな宮廷では「犬を美しく保つこと」が、飼い主の美意識の高さを示す証しだったわけです。

まさに犬のおしゃれ文化のパイオニアだったのかもしれません。

近世に入ると、ビクトリア女王をはじめとするヨーロッパ各国の王族たちがマルチーズに夢中になります。


肖像画や写真には、レースのドレスに身を包んだ貴婦人の膝にちょこんと座るマルチーズの姿が度々描かれています。

美しいシルエットと気品は、まさに「小さな貴族犬」と呼ぶにふさわしい存在感です。


そして忘れてはならないのが、マルチーズは貴族だけの犬ではなかったということ。

小さな村や港町では、商家の人々や一般家庭の人々にも「お膝犬」として大切にされてきました。


豪華絢爛な宮廷と、小さな民家の暖炉のそば──どちらにも寄り添えるのが、マルチーズの魅力です。


ree

現代では、その長い被毛を美しく保つロングコートスタイルから、短くカットしてぬいぐるみのように愛されるカジュアルスタイルまで、楽しみ方はさまざま。

純白の被毛の奥には、何千年もの人と犬の物語が詰まっていると思うと、ちょっと特別な気持ちになりませんか?


ree

かかりやすい病気と長く健康に暮らすコツ

ふわふわの被毛と可愛い瞳が魅力のマルチーズですが、体が小さくデリケートだからこそ、健康面では注意したいポイントがいくつもあります。

マルチーズに多い代表的な病気と、飼い主さんができる予防・対策を詳しくご紹介します。


生涯を通して気を付けたい病気

外耳炎・内耳炎

マルチーズは垂れ耳タイプなので、耳の中が蒸れやすく、外耳炎になりやすい犬種です。 耳の中が汚れると、赤みやかゆみが出たり、嫌なにおいがしてきます。

放置すると炎症が奥まで進み、内耳炎になるとバランス感覚に影響が出たり、痛みで耳を触らせなくなることも。


ポイント

定期的な耳掃除と、耳の中の通気をよくするために毛を抜くなどのケアが大切です。

シャンプー後に耳に水が入らないようにするのもポイントです。


白内障

マルチーズに限らず、犬の白内障は比較的多く、加齢とともに発症リスクが高まります。

瞳が白く濁って見えたり、物にぶつかることが増えたら要注意。

進行すると視力が失われ、生活に大きな支障をきたすこともあります。


ポイント 早期発見と進行を遅らせる点眼薬など、獣医師と相談しながら対策を。

毎日の目の観察と、涙やけケアのときに光の当たり具合をチェックすると良いです。


流涙症

マルチーズの特徴である大きな瞳は、涙が多く出やすい子も多いです。

涙が多いと目の下の被毛が茶色く変色し、いわゆる「涙やけ」として目立ってしまいます。涙管の詰まりや逆さまつげなど原因はさまざまです。


ポイント 毎日の目元の拭き取りと、目に刺激の少ないフードを選ぶなど、生活習慣の見直しが有効です。

慢性的に続く場合は獣医師に相談して、根本原因を探りましょう。


ree

■ グリコーゲン貯蔵症

あまり耳慣れない名前かもしれませんが、小型犬ではマルチーズに遺伝的に見られることがある病気です。


体内の糖代謝に関わるグリコーゲンの分解がうまくいかず、低血糖を起こしやすくなります。

重症化するとけいれん発作を起こす場合もあります。


ポイント

子犬の頃の異常なふらつきや食欲低下がサインになることも。

信頼できるブリーダーから迎え、遺伝病の検査をしているかを確認することが大切です。


進行性網膜萎縮症(PRA)

遺伝性の目の病気で、網膜が徐々に機能を失い、夜盲症から失明へ進行していきます。 残念ながら治療法はなく、進行を止めることも難しい病気です。

ポイント 若いうちから定期的な眼科検診を受け、異常が見つかった場合は生活環境を工夫しましょう。 家具の配置を変えず、ぶつからないようにするだけでも愛犬のストレスが減ります。

健康に長生きしてもらうために

小さな体に長い歴史を背負ったマルチーズだからこそ、飼い主さんができることはたくさんあります。 定期検診での早期発見、正しい食事、ストレスの少ない環境、そして何より毎日の愛情が、愛犬の元気な時間を長く支えてくれます。 「可愛いだけでなく、一緒に健康に暮らすこと」── それがマルチーズと暮らす飼い主さんの大切な役割です。


ree

食事のポイント|低血糖を防ぐごはん選び

マルチーズのような超小型犬にとって、毎日の食事はただの「ごはん」ではなく、健康を左右する大切な命綱です。

体が小さいぶん胃の容量も小さく、一度に食べられる量が限られているので、低血糖になりやすいのが特徴です。

特に子犬の頃はエネルギー消費も激しく、ちょっと食べ忘れただけでもフラついたり、元気がなくなったりすることがあります。


成犬になっても、食が細い子や偏食気味の子も多いので、飼い主さんが上手に管理してあげることが大切です。


食事の回数と量

マルチーズの理想は、子犬の頃は1日3〜4回、成犬でも2〜3回に分けて少量ずつ与えるスタイルです。


朝だけドカッと食べて、あとは寝ている…というのは低血糖を招きやすいのでNG。

時間が不規則な方は、自動給餌器を活用するのも一つの手です。


フード選びのポイント

マルチーズに向いているのは、高タンパク・低脂肪で、消化吸収に優れた良質なフードです。


華奢な体を支えるためには、筋肉の材料になる動物性たんぱく質が不可欠。


さらに、被毛の美しさを保つためにも、良質な脂質とビタミン類をバランスよく含むものが望ましいです。


ただ、市販のドライフードだけでは物足りないこともあります。


なぜなら、加工段階で消化酵素や腸内環境をサポートする微生物(善玉菌)が失われがちだからです。


「ちょい足し」習慣を

例えば、馬肉ミンチラム肉ミンチは、マルチーズのような小型犬にぴったりの高タンパク・低脂肪食材です。

生肉にはドライフードでは補いにくい酵素が豊富で、胃腸の働きを助けてくれます。


ドライフードの上に少量の生肉をトッピングするだけでも、食いつきがグンとアップし、栄養バランスも整えやすくなります。


馬肉はクセがなく、ラム肉は鉄分が豊富で元気の維持にも◎。


馬うまミンチ
購入する

PERFECT Lamb & Mutton (羊)
購入する

また、腸活には乳酸菌パウダー発酵野菜ふりかけもおすすめ。

WANMARTでは無添加商品を多数扱っているので、「ドッグフードだけでお腹がゆるくなりがち」という子にもぴったりです。



マルチーズに向いている食材例

  • 白身魚(タラ・カレイ) 低脂肪で消化に優しく、胃腸の弱い子にも。

  • 卵黄 ビタミンや良質なたんぱく源として少量を。

  • 野菜(ブロッコリー・にんじん) みじん切りで少しだけ混ぜると、食物繊維をプラスできます。


タラ切り身 約500g
購入する

逆に気をつけたいこと

可愛いからとついおやつをあげすぎると、肥満や血糖値の乱高下を招きます。

市販のジャーキーや味付きの加工品は塩分が高いものも多いので、あげるなら無添加のものを。 WANMARTの馬うまジャーキーなど、素材そのものを活かしたおやつなら安心です。


馬うまジャーキー
購入する


「美味しいごはん」は愛情の証

マルチーズの元気と美しい被毛は、日々のごはんでつくられます。 食が細い子も、少しの工夫でモリモリ食べてくれることがあります。


「何を食べさせたらいい?」と迷ったときは、WANMARTの自然食材を上手に取り入れて、ぜひ楽しみながら食事を整えてあげてください。



散歩・運動|ストレス知らずの毎日をつくるには?

マルチーズと暮らしていると、「室内犬だからお散歩はあまり必要ないのでは?」と思われがちです。 確かに、体が小さいマルチーズは、レトリバーのように長時間の散歩や激しい運動を必要としません。

でも、だからといって一日中おうちの中だけで済ませてしまうのは、実はもったいないことなのです。


室内犬こそ、適度な外の刺激が大切

マルチーズは賢く、飼い主さんの言葉や雰囲気を敏感に感じ取ります。

そのぶん、同じ景色だけを見続ける毎日は、知らないうちにストレスが溜まりがち。

適度な散歩は、体の健康だけでなく心のリフレッシュにもなります。


室内だけでトイレを済ませられるのは便利ですが、外を歩くことでいろんな匂いや音、人や犬と触れ合う「社会化」の練習にもなります。

これができていないと、来客に吠えたり、知らない音に過剰に驚いたりと無駄吠えの原因になることも。


どのくらい歩けばいい?

目安としては、1日20分~30分程度の散歩を1〜2回

真夏や真冬は無理に外に出さず、室内でおもちゃを使った追いかけっこなどで代用してもOKです。

ただし、体が小さく足腰も華奢なので、長距離のジョギングや、他の大型犬と同じペースで歩くのは向いていません


ree


お手入れの基本|純白の被毛を美しく保つ秘訣

マルチーズのふわふわのロングコートを美しく保つためには、最低でも2種類のブラシを持っておくと安心です。 使い方や場面で役割が違うので、ここでしっかり理解しておきましょう。


スリッカーブラシ|毛玉ほぐしの基本アイテム

スリッカーブラシは、被毛のもつれを取るのに最適なブラシです。

細かい針金のようなピンがたくさん並んでいて、被毛の奥まで入り込んで絡んだ毛をほぐしてくれます。


こんなときに使う

  • 毎日のブラッシングの始めに

  • シャンプー前の毛玉取り

  • 長めに伸ばしたロングコートのケア


使い方のコツ 皮膚を引っかかないように、力を入れすぎずに優しく撫でるようにとかします。 毛玉が大きい場合は無理に引っ張らず、指で少しほぐしてから使うと◎。


ピンブラシ|整えブラッシング&仕上げ用

スリッカーブラシの後に活躍するのが、ピンブラシです。 ピンブラシは、先端が丸い金属ピンが並んだブラシで、被毛を整えながら艶を出すのに向いています。


こんなときに使う

  • スリッカーブラシで大まかにほぐした後の仕上げ

  • お散歩帰りの軽い整えブラッシング

  • お出かけ前にサッと被毛を整えたいとき


使い方のコツ毛の流れに沿って、軽くなでるようにブラッシングします。

静電気防止スプレーを一緒に使うと、まとまりがよくなり毛玉もできにくくなります。


コーム(くし)|最後のチェックに

もう一つあると便利なのがコーム(くし)です。

ブラッシングの後に使って、細かい毛玉の取り残しがないかをチェックします。

涙やけ周りの細かな被毛を整えるときにも役立ちます。


こんなときに使う

  • ブラッシング後の仕上げ確認

  • 目元や耳周りなど細かい部分の毛をとかすとき

  • トリミング前のスタイリング


使い方のコツ目の粗い側と細かい側が両方ついたコームを選ぶと便利です。

粗目で全体を整え、細目で細かいもつれを見つけて取り除きます。


まとめ|ブラシを使い分けて愛犬の被毛美人を守ろう

  • スリッカー → ピンブラシ → コーム が基本の順番

  • 力を入れすぎないことが大切

  • 毛玉ができる前に「毎日サッと」がポイント



シャンプーのポイント

月に1回程度のシャンプーがおすすめです。 被毛にやさしい犬用シャンプーを使い、すすぎ残しのないようにしっかり洗い流すことが大切。 乾かすときはドライヤーを近づけすぎず、根元までしっかり乾かしてあげましょう。 生乾きは皮膚トラブルの原因に。


ree

耳掃除はトラブル予防の基本

マルチーズは垂れ耳なので、耳の中が蒸れやすく外耳炎や内耳炎の原因になりがちです。 週に1回程度、専用のクリーナーを使って奥まで押し込まないように優しく拭き取ってあげましょう。 耳のにおいがきついときや赤みがあるときは獣医さんに相談を。


涙やけ対策は小まめさがカギ

マルチーズで悩む人が多いのが涙やけ 大きくて可愛い目から涙が出やすく、目の下の被毛が赤茶色に変色してしまいます。

放置すると毛が固まり、皮膚炎の原因になることも。

ポイントは毎日、柔らかいコットンやガーゼで目の下をそっと拭き取ること。

専用の涙やけクリーナーを併用してもOKです。 また、フードを見直して涙の量を減らすのも有効です。


WANMARTの生肉やふりかけを使い、添加物を控えたごはんに変えてみると改善する子もいます。


馬うまミンチ
購入する

京鴨ふりかけ
購入する

お手入れ時間は絆を深める時間

マルチーズのお手入れは大変そうに見えますが、飼い主さんの優しいブラシの動きや声かけは、ワンちゃんにとって大好きなコミュニケーションの時間でもあります。


「キレイにしようね」と声をかけながらのひとときは、信頼関係を深める大切な時間です。


可愛い姿をキレイに保ちながら、心の距離まで近づける──そんな特別な時間をぜひ楽しんでください。


ree


快適な住環境のつくり方|おうち時間をもっと安心に

マルチーズは体が小さく、室内で暮らすのにとても適した犬種です。

でも、小さな体だからこそ、人にとっては何でもない段差や家具が、思わぬケガやストレスの原因になることも。

安心してのんびりくつろげる住まいづくりは、飼い主さんの大切な役目です。


床は「滑らない」「ぶつからない」が基本

マルチーズは骨が華奢で、膝蓋骨脱臼(パテラ)などの関節トラブルが多い犬種です。

滑りやすいフローリングは、ちょっとしたダッシュやジャンプでも膝に負担がかかりやすいので、滑り止めマットを敷くのがおすすめです。


最近はペット用の防水マットやジョイント式のカーペットも多く、部分的に敷くだけでも安心感がアップします。

また、テーブルの角や家具の角にぶつけないよう、コーナーガードをつけるのも効果的です。


段差とジャンプに要注意

「ソファの上が好き!」というマルチーズは多いですが、飛び降りたときに膝や腰を痛めてしまう子も多いです。

可能であればソファの前にペット用のステップやスロープを設置し、高さの負担を減らしてあげましょう。


ベッドに一緒に寝ているご家庭も同じです。 寝ている間に勝手に飛び降りてしまわないように、柵をつけるか低めのベッドにするなどの工夫も大切です。


ハウスやクレートは「安心できる居場所」に

マルチーズは甘えん坊な一方で、ひとりでゆっくり落ち着ける空間も必要です。

家族が多いお家や来客が多いお家では、「安心してこもれるハウスやクレート」を用意してあげましょう。


ポイントは、騒がしくない場所に置いてあげること。


来客が苦手な子は玄関近くではなく、家族が集まるリビングの端や寝室の片隅にクレートを設置して、ふかふかのブランケットを敷いてあげると安心して眠れます。


温度と湿度の管理も大切

マルチーズは寒がりな子が多いので、夏と冬の室温管理は必須です。

冬は冷たい床から体を守るために、ベッドに毛布を追加してあげたり、ペット用のホットマットを使うのもおすすめです。


逆に夏場は熱中症に要注意。

体が小さいぶん体温が上がりやすいため、冷房をつけっぱなしにして、湿度も40~60%程度に保つと快適に過ごせます。


誤飲を防ぐための片付けも忘れずに

マルチーズは好奇心旺盛で、小さなおもちゃや落ちているものを口に入れてしまうことも珍しくありません。


とくに子犬期は、目につくものをなんでもカミカミしてしまう時期です。

テーブルの上のティッシュ、床に落ちたヘアゴムなど、誤飲のもとになるものは届かないところに片付けておきましょう。


ree

「一緒に過ごす場所」だからこそ、ちょっとした気配りを

マルチーズは家族と一緒にいることが何よりの幸せです。 だからこそ、危険を減らしてのんびり安心して甘えられる場所を作ってあげたいですね。


・滑らない床

・飛び降り防止のステップ

・落ち着けるハウス

・安全な温度と湿度この4つを揃えれば、マルチーズも飼い主さんもずっと快適に過ごせます。


「家の中を少し工夫するだけで、この子の一生がもっと安心になる」そんな気持ちで、住環境を見直してみてくださいね


ree


しつけのコツ|わがままにさせない小さな工夫

マルチーズは「愛情深い甘えん坊」で知られていますが、同時にとても賢い犬種でもあります。


その賢さゆえに、飼い主さんの対応次第で「わがままちゃん」にも「お利口さん」にもなりやすいのが特徴です。


基本のしつけは「家族で統一」がカギ

「スワレ」「マテ」「フセ」「タッテ」「コイ」──このベーシックなコマンドは、マルチーズに限らず家庭犬にとって必須です。


これらを早いうちに覚えさせると、外でも落ち着いて過ごせるだけでなく、来客時の飛びつきや無駄吠えの抑制にもつながります。


ポイントは家族全員で声かけを統一すること。


人によって「オスワリ」「スワレ」「座れ」などバラバラだと、犬は混乱してしまいます。


褒め方とごほうびが成功のコツ

マルチーズは飼い主さんの声が大好きなので、言葉のトーンひとつでモチベーションが変わります。


成功したらすぐに「いい子!」と明るく声をかけ、好物の小さなおやつを与えるのが鉄則です。


大げさなくらい褒めると「もっとやりたい!」と意欲を見せてくれます。


ree

トイレトレーニングは「失敗して当たり前」

小型犬は膀胱が小さく、子犬の頃は特に失敗が多いものです。 叱るのではなく、成功したタイミングを逃さず褒めることが一番の近道です。


トイレシーツを複数置いておき、成功したらすぐにごほうびを。

ニオイの残った場所に誘導するのも有効です。「ここですると良いことがある!」と覚えさせましょう。


ree

クレートトレーニングは安心感をつくる

「ケージ=かわいそう」と思われがちですが、クレートはマルチーズにとって安心できる隠れ家のようなもの。


来客や外泊時、災害時にも役立つので、子犬の頃から慣らしておくのがおすすめです。


ポイントは「閉じ込める」ではなく「自分から入りたくなる場所」にすること。


ふかふかのブランケットを入れて、扉を開けっぱなしにして自由に出入りさせ、慣れたら扉を少しの時間だけ閉める練習をしましょう。


マルチーズならではの「甘え鳴き」対策

マルチーズは飼い主さんが大好きなあまり、要求吠えや甘え鳴きがクセになる子も多いです。


「鳴けばかまってもらえる」と覚えてしまうと、留守番のたびに大騒ぎ…なんてことも。

これは「鳴いてもすぐに反応しない」が鉄則です。


少しだけ無視をして、静かになったタイミングで褒めてかまってあげると、「静かにしていれば良いことがある」と覚えてくれます。


コツは「小さな練習を短時間で」

マルチーズは集中力が高い反面、飽きやすい面もあります。


しつけの時間は1回5分〜10分でOK。毎日コツコツ続けるほうが、長時間まとめてやるよりずっと効果的です。


しつけは愛情とセットで

マルチーズのしつけは「根気が必要」と言われることもありますが、逆に言えば「飼い主さんの声かけ一つでぐんぐん伸びる子」とも言えます。


しつけの時間を「面倒な訓練」ではなく「一緒に楽しく学ぶ遊び時間」として、ぜひ楽しんでください!正しく覚えれば、マルチーズは最高のパートナーになってくれます。


マルチーズと笑顔で暮らすために

小さな体に、何百年もの歴史と人への深い愛情を詰め込んだマルチーズ。

可愛いだけではなく、飼い主さんをいつもそばで癒してくれる優しさと、しっかりと意思を持つ賢さを兼ね備えた犬種です。

被毛のお手入れ、食事の工夫、健康管理──どれも「ちょっと大変そう」と思われるかもしれませんが、それを上回るほどに、マルチーズは飼い主さんにたくさんの笑顔と癒しを与えてくれます。


お散歩を一緒に楽しんだり、ブラッシングでゆっくり向き合ったり、小さな体をそっと抱きしめて一緒に眠ったり…。


そんな日々の小さな時間の積み重ねが、この子との絆を深くしていきます。


いつまでも元気でいてほしいからこそ、

食事にはこだわりたい、

住環境を整えたい、

しつけや健康管理も手を抜かずに


──それがマルチーズの幸せを守る一番の近道です。


一緒にいる時間が長いほど、その魅力は何倍にもふくらみます。


「小さな貴族犬」と呼ばれたマルチーズの気品と甘えん坊な素顔を、ぜひ毎日の暮らしの中でたっぷり味わってくださいね。


ree


コメント


サイト会員4-3.jpg
bottom of page