アルブミン

アルブミンとは、血液中に最も多く含まれるタンパク質で、肝臓でつくられます。
血液検査では「ALB」と表記され、健康診断でもよく目にする項目のひとつです。
アルブミンの数値は、ワンちゃんの栄養状態や、肝臓・腸・腎臓の状態を知る手がかりになります。
アルブミンの主な働き
アルブミンは、体の中で次のような役割を担っています。
血管の中に水分を保つ(水分が血管の外へ漏れ出すのを防ぐ)
物質を運ぶ(脂肪酸、カルシウム、ホルモン、薬の成分などを全身へ運搬)
アミノ酸の貯蔵庫になる(必要なときに体のタンパク質の材料として使われる)
抗酸化のはたらきを助ける
特に重要なのが、ひとつ目の「水分を保つ」働きです。
アルブミンが血液中にあることで、水分は血管の中にとどまることができます。この力が弱くなると、水分が血管の外へしみ出しやすくなります。
数値が低いとき(低アルブミン血症)
アルブミンの基準値は、一般的に 2.5〜4.0g/dL 程度 とされていますが、動物病院や検査機関によって基準値は異なります。必ず検査結果に記載された基準値と、獣医師の説明をご確認ください。
数値が基準を下回った状態を「低アルブミン血症」といいます。
なぜ下がるの?
アルブミンが減る理由は、大きく3つに分けて考えられます。
つくれない … 肝臓の病気などで、産生量が減る
失われる … 腸から漏れる(蛋白漏出性腸症/PLE)、腎臓から尿へ漏れる(蛋白漏出性腎症/PLN)、出血、大きなケガや火傷など
消費される・材料が足りない … 強い炎症、重度の低栄養や消化吸収の低下など
「アルブミンが低い=タンパク質を食べていない」とは限りません。十分に食べていても、体から失われていれば数値は下がります。
こんな症状が出ることがあります
アルブミンが大きく減ると、水分が血管の外へ移動しやすくなり、次のような変化が現れることがあ ります。
お腹が膨らんでくる(腹水)
足などがむくむ
胸に水がたまり、呼吸が苦しくなる(胸水)
傷が治りにくい
元気がない、疲れやすい
呼吸が荒い、苦しそうにしているといった様子があれば、早めに動物病院を受診してください。
数値が高いとき
アルブミンが基準 より高い場合、多くは脱水によって血液が濃くなっていることが原因です。
体内のアルブミンの総量が増えているわけではないため、水分が摂れているかどうかを見直すことが大切です。

