生食の方法とメリットとデメリット
- WANMART

- 3月21日
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更新日:6月25日

犬の生食(生肉を与える食事)にはさまざまなメリットとデメリットがあります。実践する際には、正しい方法を理解し、安全に配慮することが重要です。
犬はオオカミが祖先と言われていますが、現代の犬達は人間との生活に慣れているため、生食する際はもともと備わっている「身体本能」を呼び覚ます「慣れや練習」が必要です。
犬の生食の方法
1. 食材の選び方
• 肉類:馬、牛、鶏、ラム、鹿、魚など(寄生虫や細菌のリスクを減らすため、新鮮で安全なものを選ぶ)
• 内臓:肝臓、心臓、腎臓など(栄養価が高いが、与えすぎに注意)
• 骨:生のまま(加熱すると尖り割れやすくなるため注意が必要
補助食材(必要に応じて)
• 野菜・果物(〜5%):ベリー類、ブロッコリー、ニンジン、カボチャ、リンゴ(細かく刻むかすりおろす)
• 卵・ヨーグルト:タンパク質や乳酸菌の補給
• 魚油やココナッツオイル:オメガ3脂肪酸補給
2. 量とバランス
• 一日の食事量は**体重の3〜4%**が目安
例)体重10kgの犬の場合:
• 1日300g〜400gの生食 を与える
運動量の多い犬や若い犬は 4%以上、シニア犬や運動量の少ない犬は 3%以下 に調整する
• 肉7〜8割・骨1割・内臓1〜2割のバランスが一般的
• 栄養が偏らないように、さまざまな種類の肉をローテーション
3. 衛生管理
• 生肉は冷凍保存し、使用前に冷蔵で解凍
• 新鮮な食材を使用し、長時間放置しない
•加熱調理で工夫する
4. 食事の与え方(ステップ)
① 少量から始める(最初は加熱した肉を混ぜて慣らす)
② 肉の種類を1種類ずつ増やす(アレルギー反応を確認)
③ 骨は最初は小さく、柔らかいものから(鶏の首や手羽先や軟骨など
④ ベリー類(冷凍しているものが消化吸収がよい)野菜は消化しにくいため、消化しやすいように刻むかピューレ状にする(乾燥したものは避ける
⑤ 内臓は最初は少量から(肝臓は特に少しずつ、多くても5%以下にする
⑥ 水分補給を忘れずに(生食は水分が多いが、清潔な水を常備)
メリット
✅ 消化が良い:犬は肉食寄りの雑食動物で、生肉は消化しやすい(脂質の吸収が特に良い)
✅ 毛艶が良くなる:必須脂肪酸が豊富で、皮膚・被毛の健康に良い
✅ 口臭・歯石予防:生の骨を噛むことで歯がきれいになる
✅ アレルギー軽減:加工食品の添加物がないため、アレルギーが出にくい
✅ 筋肉の発達:高タンパクで筋肉維持に役立つ
デメリット
⚠ 食中毒のリスク:サルモネラ菌やE. coliなどの細菌が付着している可能性がある(犬は胃酸が強いが慣れが重要。
⚠ 栄養バランスの管理が難しい:特にカルシウムとリンのバランスに注意
⚠ 寄生虫のリスク:加熱していないため、適切な処理をしていない肉は危険(冷凍必須
⚠ 犬によっては合わない:普段から慣れていない場合や胃腸が弱い犬や老犬には負担がかかる場合も
まとめ
生食は正しく行えば健康に良い影響も多いですが、安全管理と栄養バランスが重要です。初めて導入する際は、少しずつ様子を見ながら与え、愛犬に合わせて調整するのがベストです。
野菜は消化できない場合があるためあくまで補助食品として、栄養補給は肉や魚をメインに取り入れること。
心配な場合は購入先や獣医師に相談しながら、バランスの取れた質の良いフレッシュフードを愛犬の段階に合わせて加熱調理から始めるのがベスト。
豆知識
「生食」は動物性脂質の消化吸収が優れ、「加熱食」はたんぱく質の消化吸収に優れている。
たんぱく質、脂質の1番消化に良い状態は「半生」
小型犬の臓器の割合は、体重全体に対して約8%なのに対して、大型犬は約3%と内臓に負担がかかりやすい。
これは寿命の長さに直結しているとのデータが出ている。
人も犬も内臓に負担をかけない「消化吸収率」が長生きの秘訣になります。





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