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ダックスフンドと暮らす幸せ| 胴長短足の愛され上手と楽しく健やかに暮らすための完全ガイド

  • 執筆者の写真: WANMART
    WANMART
  • 6月19日
  • 読了時間: 28分

ダックスフンドの魅力

ダックスフンドは、胴長短足の独特な体型と、愛嬌たっぷりの性格で世界中から愛されている犬種です。 まるでソーセージのような見た目はユニークですが、もともとは巣穴に潜むアナグマを狩るために作られた、立派な“猟犬” その名残で、今でも穴掘りが大好きで、探究心にあふれています。

性格はとても明るくて陽気。 家族に対して強い愛情を示し、甘えん坊な一面もあります。 「遊ぼうよ!」とおもちゃをくわえてきたり、飼い主さんのそばで安心して眠ったり、そんな姿が毎日の癒しになります。

さらに、被毛やカラーのバリエーションが豊富で、個性が際立ちやすいのも魅力のひとつ。スムース・ロング・ワイヤーの3種の毛質、そして多彩な毛色で、「うちの子だけの可愛さ」に出会えます。

一方で、体型の特性から「椎間板ヘルニア」など腰の病気にかかりやすく、ジャンプや急な動きには注意が必要です。

ただ、その分だけ日々のケアに愛情を注ぐ楽しさも生まれます。

ダックスフンドとの暮らしは、にぎやかで、温かく、笑顔あふれる毎日。 これからその魅力を、わかりやすく丁寧にご紹介していきます。



ダックスフンドってどんな犬?

ダックスフンドは、小さな体にぎゅっと詰まった魅力がたくさんある犬種です。 胴が長く足が短い独特の体型が印象的で、愛らしさだけでなく、実は“猟犬”としてのルーツにも深く関わっています。 この体型は、もともとアナグマやウサギなどの小動物を巣穴に追い詰めるために発達したもので、ダックスフンドという名前もドイツ語で「アナグマ犬(Dachs=アナグマ、Hund=犬)」を意味します。

このような背景があるため、ダックスフンドは見た目の可愛らしさに反して、とても勇敢で行動的な性格を持っています。 音や匂いに敏感で、庭に小さな物音がすればすぐに反応する頼もしい“番犬”としての一面も。

穴掘りや探索が大好きで、好奇心旺盛な子が多いのも特徴です。 飼い主さんの後ろをちょこちょことついて回る姿は愛嬌たっぷりで、「とにかく一緒にいたい!」という気持ちが伝わってきます。


性格は全体的に陽気で人懐っこく、愛情深いです。 小型犬の中でも特に飼い主との絆を大切にする犬種として知られており、甘えん坊な子も多く、「抱っこして」「そばにいて」とアピールしてくることもしばしば。

家族の中で特定の人に特に懐く傾向があり、その“推し”に対してはまるで忠犬のような態度をとることも。 誰かにしっかり寄り添いたい、そんな愛情の深さがこの犬種の大きな魅力です。


一方で、頑固な一面も持ち合わせています。 自分の意志がはっきりしていて、「やりたくないことは絶対やらない!」という態度を見せることも。

これは、もともと猟犬として自立的に動くことが求められていた背景が影響しています。 だからこそ、しつけには「怒る」よりも「褒めて導く」スタイルが合っています。 成功した時にたっぷり褒めてあげれば、モチベーション高く学んでくれるでしょう。

また、吠えやすいという特徴もあります。 警戒心が強く、外の物音や来客に対して「ワン!」と声を上げることがよくあります。 これは番犬としての本能によるものですが、過剰に吠えると近所迷惑になることもあるため、しっかりとしたしつけと信頼関係が大切です。

無理に叱るのではなく、「静かにできたらごほうび」を繰り返すことで落ち着いていくケースが多いです。



身体能力も意外と高く、短い足でも走るのが大好き。 元気な子はドッグランでも堂々と走り回ります。 ただし、ジャンプや高い段差には注意が必要。 後述する「椎間板ヘルニア」のリスクがあるため、運動は無理なく楽しめる範囲で行いましょう。

そして、ダックスフンドのもう一つの大きな魅力は「個性の豊かさ」。 被毛のタイプ(スムース・ロング・ワイヤー)や毛色の種類(レッド、チョコタン、ブラック&タン、ダップルなど)によって、印象はまるで違います。 同じ犬種でも、性格も見た目も全く違う“うちの子らしさ”に出会える楽しさがあるのです。

家庭犬としての適応力も高く、マンションでも一軒家でも十分に暮らせます。 ただし、「留守番が長すぎる」「構ってもらえない」環境は苦手。

愛情深く、コミュニケーションをしっかり取ってあげられるご家庭に向いています。


歴史とルーツ

ダックスフンドは、現在ではその愛らしい見た目や性格で世界中の家庭に親しまれている犬種ですが、そのルーツはとても趣深く、実は“ハンター”としての歴史を持つ頼もしい存在です。 その起源は中世ヨーロッパ、特にドイツにさかのぼります。

アナグマ猟のために誕生した犬種

「ダックスフンド」という名前は、ドイツ語で「アナグマ(Dachs)犬(Hund)」を意味します。 その名の通り、もともとはアナグマを狩るために改良された猟犬でした。 アナグマは頑丈な爪と強い防御力を持つ動物で、地中に巣穴を作って暮らしているため、狩りは非常に困難。 そんなアナグマを巣穴まで追いかけ、撃退・捕獲するために、ダックスフンドのような胴長短足の体型が求められたのです

また、巣穴に潜り込むには低い姿勢と小回りの利く柔軟性が必要でした。 現在の私たちが“かわいい”と感じるフォルムは、実はそんなハードな仕事のために作られたもの。 太くてしっかりした前脚も、土をかき出すための“道具”として発達したといわれています。

多彩な獲物に対応できる「サイズ別猟犬」

時代が進むにつれ、ダックスフンドはアナグマ以外にもキツネやウサギなど、さまざまな小動物の狩猟に使われるようになりました。 そして、獲物の種類に応じてサイズや毛質の異なるタイプが生まれていきます。

サイズ

特徴

スタンダードサイズ

最初に作られたタイプで、アナグマやキツネ向け。力強く、しっかりした体つき。

ミニチュアサイズ

ウサギなどの小型獲物用。機動力と柔軟性を重視。

カニンヘンサイズ

最小クラスで、より細い穴にも入り込める体型。

このように「目的に応じて体系が進化してきた」犬種は、実はそれほど多くありません。

ダックスフンドはまさに“実用性と機能美”を備えた犬種だったのです。



王族にも愛された歴史

時代が進み、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ダックスフンドは王侯貴族や上流階級の人々にも愛されるようになります。 特に有名なのがイギリスのヴィクトリア女王で、彼女はドイツ皇室と関わりが深く、ダックスフンドを非常に好んで飼っていたことで知られています。 その影響で、イギリスやフランスなど他のヨーロッパ諸国でも一気に人気犬種となりました。

また、20世紀に入ってからはアメリカや日本でも家庭犬として定着し、今や世界中で人気の小型犬となっています。


日本での広がり

日本でダックスフンドが広く知られるようになったのは、1970〜80年代頃から。 特に2000年代に入ってからはミニチュア・ダックスフンドが爆発的な人気を博し、小型犬ブームの立役者ともなりました。 そのコンパクトなサイズ、明るく愛らしい性格が、日本の住宅事情にもぴったり合ったためです。

現在では、スムース、ロング、ワイヤーといった被毛のタイプによっても選ばれ、多様な“うちの子スタイル”を楽しめる犬種として、飼い主に長く愛され続けています。

歴史をひもとくと、ダックスフンドの可愛さや賢さの裏にある“仕事犬”としての本能や強さが見えてきます。


見た目の特徴

ダックスフンドの魅力のひとつといえば、やはりその独特な見た目です。 一目で「ダックスだ!」とわかるほど個性的で、かつ愛らしい容姿は多くの人の心をとらえます。 そんなダックスフンドの体のつくりや毛の特徴、表情などの「見た目のポイント」を詳しく見ていきましょう。

胴長短足のユニークな体型

ダックスフンドといえば、なんといってもこの胴長短足のシルエット。 まるで“ソーセージ”や“ほそながパン”を思わせる体型は、可愛いだけでなく、もともとアナグマの巣穴に入り込むために改良された機能的な姿でもあります。 地面に近い姿勢で動くため、低い位置にある匂いや音にも敏感。 散歩中に何かに気づくとピタッと止まってクンクン嗅ぎ始めるのは、そんな“猟犬の血”が今も生きている証なのです。

胴の長さに対して脚が非常に短いため、関節や背骨への負担がかかりやすいという一面もあります。 この特徴を理解したうえで、段差の少ない住環境を整えたり、体重管理をしっかり行うことが、健康を保つカギになります。

たれ耳と大きな目

ダックスフンドの顔立ちはとても表情豊かです。 特に特徴的なのが、顔の両側に垂れた長い耳と、つぶらで大きな瞳 たれ耳はもともと、土の中の音や振動をキャッチするため、そして耳の中に土や異物が入るのを防ぐ役割があったとされています。 そのため、耳のケア(掃除や通気)は定期的に行うことが大切です。

そして何よりも印象的なのが、飼い主を見つめるあの上目遣い あのうるうるとした瞳に見つめられたら、「もう、しょうがないなぁ」と笑ってしまう人も多いはず。 表情の豊かさは、コミュニケーション能力の高さにもつながっており、喜びや不安、甘えたい気持ちを全身で伝えてくれるのも魅力の一つです。



■ 美しい被毛とバリエーション

ダックスフンドは被毛の種類が3タイプあります。

毛質タイプ

特徴

スムースヘア(短毛)

手入れが最も簡単。艶やかでなめらかな毛が特徴。

ロングヘア(長毛)

柔らかく、耳や胸、尻尾などにふんわりとした毛が生えています。優雅な印象。

ワイヤーヘア(剛毛)

ダブルコートで硬めの毛質。眉毛や口ひげがはっきりしていて、少し“おじいちゃん”のような表情がチャーミング。

それぞれに魅力があり、被毛の手入れ方法やトリミングの頻度も異なります。 また、毛色も実に豊富で、レッド、クリーム、ブラック&タン、チョコレート、ダップル、ブリンドルなど多彩なバリエーションがあります。

被毛の色や模様によって性格が違うという迷信もありますが、実際には性格は育ちや個体差によるところが大きいです。

小型〜中型サイズで、抱っこもOK

日本で一般的に飼われているのは「ミニチュア・ダックスフンド」で、成犬でも体重4〜5kg前後、体高20cm未満が標準。 小柄なので抱っこもしやすく、室内飼いにも向いています。

さらに小さい「カニンヘン・ダックスフンド」は体重3.5kg以下、よりコンパクトで繊細な印象を与えます。 一方、「スタンダード・ダックスフンド」はやや大型で、原種に近い力強さを残しています。

ダックスフンドの見た目は、単なる“かわいさ”ではなく、その背景にある機能性と歴史が融合して生まれたものです。

だからこそ、見た目を楽しむだけでなく、体の構造や被毛の違いを理解して日々のお世話につなげていくことが、健康で長生きしてもらうための第一歩なのです。



種類と毛質の違い

ダックスフンドは、サイズのバリエーションだけでなく、毛質(コートタイプ)にも大きな特徴があります。 ダックスフンドの「3つの被毛タイプ(スムース・ロング・ワイヤー)」について、それぞれの見た目の特徴や性格傾向、お手入れのポイントまで丁寧にご紹介します。

スムースヘアード(短毛種)

最も古典的で原始的とされる被毛タイプです。 見た目は全体的にスッキリとしており、体のラインがはっきり見えるほど短く密な毛が特徴。 光沢のあるなめらかな毛並みは、健康的でシャープな印象を与えてくれます。

特徴:

  • 手入れは簡単で、週に1〜2回のブラッシングで十分

  • 被毛が短いため、寒さに弱い傾向あり。冬場は防寒着があると安心

  • 性格は“活発・好奇心旺盛・クールでマイペース”な子が多い

「しっとりつやつや」「ミニチュアピンシャーにも似てる?」といった声も多く、スタイリッシュな外見が人気です。

ロングヘアード(長毛種)

ダックスフンドの中でも「ふんわり感」「優雅さ」で選ぶならこのタイプ。 耳、胸、腹、尾にかけて、絹のようになめらかな飾り毛が生えています。ややウェーブがかかることもあり、歩くたびに揺れる毛が見る人を魅了します。

特徴:

  • 毎日の軽いブラッシング+週1〜2回の念入りケアが理想

  • 毛玉やもつれ、汚れに注意(特に耳裏と脇の下)

  • 性格は“甘えん坊・人懐っこい・穏やか”な傾向あり

「ぬいぐるみみたい!」「表情がやさしく見える」といった声も多く、初めて犬を飼う人にも人気のタイプです。

ワイヤーヘアード(剛毛種

一番個性的で、ダックスフンドの中でも少し“通好み”な存在。 顔に立派なヒゲや眉毛が生えるのが特徴で、見た目がどこか“おじいちゃん”や“探偵”のような雰囲気を持っています。 被毛は硬めで、ダブルコート(アンダーコートとトップコート)構造になっており、荒れた地形でも傷みにくいよう工夫された作りです。

特徴:

  • 被毛はトリミングが必要(定期的なプラッキング推奨)

  • 汚れがつきにくく、活動的な子に向いている

  • 性格は“賢い・独立心が強め・好奇心旺盛”なタイプが多い

「ダックスだけどシュナウザーみたい」と言われることもあり、その見た目のギャップに惹かれるファンも多いです。


■ 毛色のバリエーション

ダックスフンドの魅力の一つに、多彩な毛色があります。 単色・2色・模様入りと豊富で、同じ毛質でも色によって印象はまったく異なります。

代表的なカラーには:

  • レッド(赤茶色)/クリーム(明るいベージュ)

  • ブラック&タン(黒と茶)/チョコレート&タン

  • ダップル(マーブル模様)/ブリンドル(縞模様)

被毛のタイプと毛色の組み合わせで「うちの子だけの個性」が引き立つのが、ダックスフンドの大きな魅力です。

■ お手入れのまとめ

毛質タイプ

ブラッシング頻度

トリミング必要度

備考

スムース 

週1〜2回   

不要    

短毛で手入れ楽だが寒がり

ロング  

毎日軽め+週1〜2回しっかり

必要(部分的)

毛玉注意・やさしい印象

ワイヤー 

週2〜3回+プラッキング

定期的に必要

剛毛・眉毛&ひげが特徴

ダックスフンドは、サイズも毛質も多様で、自分や家族のライフスタイルに合った「理想の子」を選びやすい犬種です。


かかりやすい病気と対策

〜生涯を通して気をつけたい病気とその予防〜

ダックスフンドはとても魅力的な犬種ですが、独特の体型ゆえに特有の健康リスクを抱えています。 特に背中や関節、皮膚に関するトラブルは注意が必要です。 ここでは、代表的な病気とその対策について、症状・原因・予防法を詳しく解説していきます。

■ 椎間板ヘルニア(IVDD)

ダックスフンドと聞いて真っ先に挙げられる代表的な疾患がこれです。 胴長短足という構造上、背骨に強い負荷がかかりやすく、およそ4頭に1頭が生涯に1度は発症するとも言われています。

主な症状:

  • 歩き方がふらつく、後ろ足がもつれる

  • 抱っこすると痛がる、キャンと鳴く

  • 排尿・排便のコントロールができない(重度)

対策と予防:

  • 段差を避ける生活環境づくり(スロープ・マット・ベッドの高さ)

  • 体重管理(肥満は腰への負担増)

  • 抱っこ時の工夫:必ずお尻と胸を両手で支える

  • 初期症状を見逃さず、早期受診

※進行が重い場合は「手術」や「レーザー治療」、「ステロイド・安静療法」などを選択することになります。 近年では発症前に予防手術(椎間板摘出)を希望するケースも増えており、動物病院との相談がカギです。



■ 膝蓋骨脱臼(パテラ)

小型犬に多く見られる関節のトラブル。 膝のお皿(膝蓋骨)がずれてしまう状態で、特にカニンヘンやミニチュアでよく見られます。

主な症状:

  • 歩行中にケンケンしたような歩き方

  • 後ろ足を浮かせる

  • 膝を気にして舐める

対策と予防:

  • フローリングには滑り止めマットを

  • 段差のない部屋作り

  • 子犬期から過剰なジャンプや階段昇降を避ける

  • グレードが進むと外科手術が必要になる場合も

■ パターン脱毛症・淡色被毛脱毛症

主にロングコートやクリーム・ブルーなどの淡色系に多い皮膚疾患です。 ホルモンバランスや遺伝的要因が関係しています。

特徴:

  • 成長とともに毛が薄くなる

  • 背中やお腹の毛が均等に抜ける

  • 痒みはほぼない

対策:

  • 根本治療は難しいため、スキンケアと体調管理が中心

  • 栄養バランスに優れた食事(WANMARTの緑イ貝ふりかけなどは皮膚ケアに◎)

  • 紫外線や乾燥を避ける

エーラス・ダンロス症候群(皮膚の易損症)

非常にまれな遺伝疾患で、皮膚や結合組織が非常にもろくなる病気。 軽く引っ掻いただけで出血するなど、生活に注意が必要です。

無菌性結節性脂肪織炎

免疫系の異常により皮下にしこりができる炎症性疾患。 脂肪組織にしこりができ、痛みや腫れを伴います。

対応:

  • 生検・針吸引などで診断

  • 抗炎症剤・免疫抑制薬での治療

犬アトピー性皮膚炎

アレルギー体質の子が多いダックスフンドは、環境・食事・季節変化によって皮膚炎を起こすことがあります。

症状:

  • 顔や足先をしきりに舐める

  • 皮膚が赤くなる、かゆがる

  • 外耳炎との併発も多い

対策:

  • 定期的なシャンプー(低刺激タイプ)

  • 食事療法(オメガ3含有フードなど)

  • 抗ヒスタミン薬・免疫調整薬の使用


■ 甲状腺機能低下症

中高齢犬に多く見られ、代謝が落ちることで体調にさまざまな影響を及ぼします。

症状:

  • 太りやすい、元気がない

  • 被毛が薄くなる、皮膚が乾燥する

  • 寒がりになる

対策:

  • 血液検査で確定診断

  • 生涯にわたるホルモン補充治療で管理可能

耳介辺縁皮膚症/耳感染症

たれ耳ゆえに耳の中が蒸れやすく、細菌や真菌の繁殖を招きます。

対策:

  • 耳掃除は週1を目安に

  • 通気性のよい耳毛カット

  • 異臭・茶色い耳垢があれば早めの通院を


耳掃除をするダックスフンド

■ 熱中症

胴長で体高が低いため、アスファルトからの熱を受けやすいダックスフンド。特に夏の昼間の散歩には注意が必要です。

対策:

  • 散歩は早朝や夕方に

  • 水分補給・保冷アイテムを活用

  • 室内でも冷房を適切に使用


WANMART商品との相性ポイント

病気予防のための毎日の食事として、高タンパク・低脂肪でミネラル豊富な生肉食が推奨されます。

椎間板ヘルニア予防に◎:馬肉や緑イ貝入りふりかけ(関節ケア・抗炎症成分)   



皮膚・被毛トラブル対策に:鰻や牡蠣のふりかけ(ビタミンA・亜鉛・オメガ3豊富)



日々の栄養が、将来の病気予防につながるという観点からも、愛犬の食生活を見直すことは非常に有効です。


飼い方のポイント 食事

〜小さな体に、しっかり栄養を届けるために〜

ダックスフンドは小型犬でありながら、活発でエネルギッシュな性格を持っています。 その一方で、胴長短足という体型ゆえに関節や背骨に負担がかかりやすいため、日々の食事からしっかり体をサポートしてあげることがとても大切です。

特に大切なのは、「体に合った食材を、無理なく・おいしく・続けやすく取り入れること」。 小さな体のダックスフンドにとって、いきなり量の多い生肉や特殊な食材を与えるのは負担になることもあります。 そこでおすすめなのが、まずは“トッピング”や“ふりかけ”などの少量から始める方法です。

たとえば、「緑イ貝ふりかけ」は、関節ケア成分が豊富に含まれており、ダックスフンドの“腰・背中”の健康維持にぴったり。 また「馬肉ふりかけ」は高タンパク・低脂肪で、筋肉の維持をサポートしながらカロリー過多にもなりにくいため、体重管理をしたい子にも安心です。


さらに、皮膚トラブルが多いダックスフンドには、「」や「牡蠣」を使用したふりかけもおすすめです。 ビタミンAや亜鉛が豊富に含まれており、被毛のツヤや皮膚のバリア機能をサポート。偏食気味の子でも、香り高くおいしい天然素材なら食いつきもバツグンです。



慣れてきて、体調に問題がなければ、次のステップとして生肉タイプのフードを検討してみてもよいでしょう。 WANMARTの「PERFECTシリーズ」などは、自然の食材をまるごと使用し、加熱処理を最低限に抑えた設計。 たとえば「PERFECT Lamb & Mutton」「PERFECT Horse」などは、体に優しく消化もしやすいため、健康な腸内環境づくりにもつながります



ただし、手作り食や生食を本格的に始める際には、必ずブリーダーさんや獣医師など専門家の意見を聞くことが大切です。 ワンちゃんの体質や既往歴、生活スタイルによって合う食材・合わない食材が異なるため、自己判断ではなく“その子に合った食事”を一緒に考えてもらうのが安心です。

また、年齢や運動量、避妊・去勢の有無によっても必要な栄養バランスは変わってきます。シニア期に入ったら消化の良いタンパク質を中心に、若い時期なら筋肉と骨の発達を助けるカルシウムやビタミンを意識した食事に。 WANMARTでは、そうしたライフステージごとの悩みに寄り添った商品展開もされているので、迷ったときは商品ページやサポートを活用するのもおすすめです。



散歩・運動

〜短い足でも運動は大切!腰を守りながら無理なく楽しむ〜

「足が短いから、あまり運動は必要ないんじゃないの?」 そう思われがちですが、実はダックスフンドにとって適度な運動はとても大切 筋肉をしっかりつけておくことで、椎間板ヘルニアの予防や体重管理にもつながります。 とはいえ、その体型ゆえに運動方法には少し工夫が必要。 ここでは、ダックスフンドにぴったりの“無理なく・楽しく続けられる”運動習慣をご紹介します。

1日2回、20分〜30分の散歩が目安

ミニチュアやカニンヘンサイズの子でも、毎日2回の散歩は理想的です。 朝・夕それぞれ20分程度を目安に、外の匂いや音に触れることで、身体だけでなく心の健康にも良い刺激になります。

ただし、アスファルトの道は足腰や肉球に負担がかかりやすいため、可能であれば公園の芝生や土の道など柔らかい場所を選ぶと安心です。

特に夏場は地面が非常に熱くなるので、早朝か夕方の涼しい時間帯に散歩をするのが鉄則です。

散歩時の注意点:段差と階段は大敵!

ダックスフンドにとって、ジャンプや階段の昇り降りは腰に大きな負担をかけます。 散歩コースにも注意が必要で、「段差のある歩道」「階段を使う神社や公園」「坂道が多い住宅地」などは避けるか、抱っこでの移動を検討しましょう。

また、飛びつき癖のある子は、散歩中に人や物音に反応してジャンプしてしまうことも。 リードの長さを短めに調整し、テンションが上がりすぎないよう声掛けしながら歩くのがおすすめです。

室内でできる運動や遊びも有効

雨の日や外に出にくい日は、室内での軽い運動や知育遊びが活躍します。

おすすめは:

  • 引っ張りっこができるおもちゃ(布製やロープ)

  • おやつを隠して探す“ノーズワーク”マット

  • トンネル遊びや簡単な障害物(ジャンプはNG)

これらは運動不足の解消だけでなく、頭を使うことでストレス解消や吠え癖の予防にもつながります。 特にノーズワークは嗅覚が発達しているダックスフンドにぴったりの遊び方です。


■ 散歩を通じた社会化のチャンスも大切に

若いうちにたくさんの音・人・犬・物に慣れさせておくことは、社会化の第一歩です。 散歩中に出会う自転車やベビーカー、他のワンちゃんなどに過剰に反応しない子に育てるには、ポジティブな経験の積み重ねが重要。

ただし、警戒心が強い子は慣れるまで時間がかかることもあります。 「無理に近づける」よりも、「距離を取りながらゆっくり慣れさせる」ことを意識しましょう。

■ 運動量の目安と体調チェック

小型犬でも運動不足になると、肥満・筋力低下・行動の問題(吠え・破壊行動)などのリスクが上がります。 逆に、過剰な運動やジャンプが多すぎると、腰へのダメージとなりやすいため、「疲れすぎず、物足りなさも残らない」程度を見極めることが大切です。

散歩後に「ハァハァ息が荒すぎる」「足を引きずる」「翌日から元気がない」などのサインがあれば、運動量やコースの見直しが必要です。

ダックスフンドにとって、毎日の散歩や遊びは体の健康だけでなく心のケアにも不可欠な時間です。 無理なく、楽しめる範囲で継続していくことが、元気で長生きにつながります。


被毛のお手入れ

〜毛のタイプごとにケア方法を変えよう!〜

ダックスフンドは被毛タイプが「スムース」「ロング」「ワイヤー」と3種類ある珍しい犬種です。 それぞれに合ったお手入れ方法を知っておくことで、皮膚トラブルの予防や、愛犬の快適な生活に大きくつながります。

スムース(短毛)タイプ

一見、お手入れ不要に思えるほど毛が短いスムースタイプですが、皮膚に近い分、抜け毛や乾燥に気づきにくいのが特徴です。

  • ブラッシング:週に1〜2回、ラバーブラシでマッサージするように行うと◎

  • シャンプー:月1回が目安。皮脂が残りやすいので泡立ち・すすぎを丁寧に

  • 特徴:冬は寒がり。被毛が薄いため、洋服やブランケットで防寒を

ロング(長毛)タイプ

やわらかく艶やかな毛が魅力のロングヘアですが、毛玉やもつれができやすく、汚れも付きやすいです。

  • ブラッシング:毎日〜2日に1回が理想。毛玉ができやすい耳裏・足回り・脇の下を重点的に

  • シャンプー:月1回〜必要に応じて。毛の長さに合わせてドライヤーをしっかり使用

  • トリミング:1〜2か月に1度、サロンで足回り・お尻・お腹を整えてもらうと衛生的

ワイヤー(剛毛)タイプ

硬めの二重構造の毛が特徴的で、顔まわりの「ヒゲ・眉毛」がチャームポイントです。 このタイプは他の毛質と異なり、“プラッキング”という特殊な手入れが必要になります。

  • ブラッシング:週2〜3回、スリッカーブラシや金属コームでしっかりとかす

  • プラッキング(毛抜き処理):2か月に1回程度。プロのトリマーに依頼するのがおすすめ

  • 特徴:汚れがつきにくく活動的な性格の子が多いですが、乾燥肌に注意

プラッキングされるダックスフンド

サマーカットの注意点

夏になると「暑そうだから短くカットしてあげたい」と思う方も多いでしょう。 ですが、ダックスフンドの被毛は“断熱材”の役割も果たしています 過度に短くしてしまうと、逆に紫外線やエアコンの冷気で皮膚トラブルが起きることも。

  • いわゆる“丸刈り”は避け、お腹・足回り・内股など風通しの良い部分だけ短めに

  • サマーカット後は直射日光・冷房直下の位置に注意

  • 皮膚が弱い子には、冷感シャツや保冷マットでの対応の方が安全な場合もあります。


腰に負担をかけないお手入れのコツ

トリミングやブラッシング中に腰に負担がかからないようにすることも重要です。 特にダックスフンドは椎間板ヘルニアのリスクが高いため、以下のような点に気を配りましょう。

  • 床の上で無理に立たせない:ブラッシングは膝の上や低い台で安定させて

  • 背中をそらせない姿勢で:カーブがつくと腰にストレスがかかります

  • 早め早めにこまめな手入れ:毛玉ができると無理に引っ張る必要があり、負担増大に

毎日のお手入れは、愛犬の健康チェックの場でもあります。 「最近フケが多い」「毛にハリがない」「触られるのを嫌がる」など、小さなサインを早く見つけてあげることが、病気や不調の早期発見につながります。



住宅環境

〜“安心・安全・快適”を叶えるおうちづくり〜

ダックスフンドと暮らすうえで、住環境の整備はとても重要です。 特に胴長短足という独特の体型を持つこの犬種は、ちょっとした段差や滑りやすい床でも腰に負担がかかってしまいます。 ここでは、ダックスフンドの健康と安全を守るために意識したい室内の工夫をまとめました。

ケージ(クレート)は“安心できる巣”になる

ダックスフンドに限らず、犬にとって「自分だけの落ち着ける場所」があることはとても大切です。 特に警戒心が強く、人や音に敏感な子が多いダックスフンドには、静かで視界が遮れるケージ(またはクレート)が安心材料となります。

  • 留守番時や来客時のストレスを減らす

  • 疲れたときに“自主的に休む場所”になる

  • 体調不良時も無理に動かさずに安静にできる

ケージはリビングの人の気配があるけど落ち着ける場所に設置するのがおすすめです。WANMARTユーザーの中には「ケージ内に冷感マットを敷いたら夏も快適に過ごせた」といった工夫をしている方もいらっしゃいます。



床にものを置かない・滑らない工夫を

ダックスフンドの大敵は“段差”と“滑り”。 部屋の中でつまずいたり、カーペットの端で足を取られたりするだけでも、腰に大きなダメージとなることがあります。

  • おもちゃ・コード類・スリッパは一箇所にまとめて収納

  • フローリングには滑り止めマットやタイルカーペットを敷く

  • ソファやベッドに登らないようペットゲートやステップを活用

床に物が散らばっていると、転倒や誤飲のリスクも高まるため、「使ったらすぐ片付ける」習慣を家族みんなで意識しましょう。

グッズは“まとめて管理”が鍵

ブラッシング用のブラシやお手入れシート、おもちゃ、ハーネスやリード…ワンちゃんのグッズは意外と増えていくもの。 必要なときにすぐ取り出せるよう、収納ボックスや壁掛け収納を活用して「使う場所の近くにまとめておく」ことがポイントです。

例:

  • 散歩セットは玄関にまとめる

  • お手入れセットはリビングの一角に

  • フードやふりかけはキッチンとは別の涼しく湿気の少ない場所に保存

キッチンは立入禁止ゾーンに

ダックスフンドは食べ物の匂いに非常に敏感です。 誤って食材や薬品を口にしてしまう事故を防ぐためにも、キッチンには入れない環境づくりが重要です。

  • ベビーゲートやペットゲートで仕切る

  • 床に落ちた食材や洗剤の残りをすぐ掃除する

  • ゴミ箱は倒れにくく、蓋つきのものを使用

また、調理中の熱湯や刃物のリスクもあるため、飼い主の目の届かない場所に自由に行かせない配慮がとても大切です。

ダックスフンドにとって暮らしやすい家とは、「段差が少なく」「滑らず」「安心して自分の居場所に戻れる」環境です。 小さな体だからこそ、ほんの数センチの段差やちょっとした衝撃が大きな怪我につながることもあります。 愛犬の目線になって、改めてお部屋を見直してみるのも良いかもしれませんね。



しつけのコツ

〜賢いけれど頑固な“ツンデレ”気質と上手に付き合う〜

ダックスフンドは、小型犬の中でも知能が高く、学習能力に優れた犬種として知られています。 一方で、頑固な一面もあり、「やりたくないことは絶対やらない!」と意思表示する子も珍しくありません。

だからこそ、ダックスフンドのしつけでは、「怒らない」「楽しく教える」「成功体験を積ませる」がキーワードになります。 ここでは、日常生活に役立つしつけのポイントを5つご紹介します。

① 無駄吠え対策は“早め&静かに”

ダックスフンドは警戒心が強く、よく吠える傾向があります。 インターホン、物音、来客などにすぐ反応して吠えてしまう子も多いですが、「うるさい!」と叱っても逆効果。 吠えたことに対して飼い主がリアクションすると、「注目された!」と覚えてしまう場合があります。

ポイントは:

  • 吠えたときは無反応&目を合わせない

  • 静かになった瞬間に「えらいね!」と褒める

  • 「ハウス」「おすわり」など、代替行動を覚えさせる

WANMARTユーザーさんの中には、「玄関チャイムに吠える子が、フードを使ったトレーニングで数日で落ち着いた」という例もあります。


② おすわり・ふせ・まて = 落ち着く合図に

基本的なしつけとして、「おすわり」「ふせ」「まて」は早いうちから覚えさせましょう。これらのコマンドができるようになると、興奮した時に気持ちを落ち着けるスイッチとして活躍します。

練習時のコツは:

  • 短時間で区切って(1〜2分程度)、集中力を切らさない

  • ごほうび(フード・ふりかけ)を使って楽しく

  • 毎回成功しなくても焦らず、「できた」で終わるのが大事


③ トイレトレーニングは環境作りから

ダックスフンドは比較的トイレの覚えが早いといわれますが、環境と根気がカギ。 子犬期は「失敗しても怒らず、成功したら大げさに褒める」ことが基本です。

大変かもしれませんが、トイレトレーニングに関してはお迎えしたその日から行うのがベスト。

後々、飼い主さんもダックスフンド自身も雨の日や災害などで、自由にトイレができない時にいやな思いをしないで済みます。

  • サークルやケージにトイレを設置し、動線をシンプルに

  • 匂いが残ると再び同じ場所でしてしまうため、失敗時は消臭を徹底

  • 食後・睡眠後などタイミングを見て誘導する

トイレシートの上にいるダックスフンド

④ 噛み癖・飛びつきは“要求”を見極めて

「遊んで!」「構って!」のサインとして、手や服を噛んだり、飛びついたりする子もいます。ダックスフンドは感情表現が豊かで、人の反応にとても敏感なので、要求をうまくコントロールするしつけが必要です。

  • 飛びついたら無視 → 落ち着いたら声かけ

  • 噛みたい気持ちはおもちゃやロープで発散

  • 甘噛みが強い場合は「痛いよ」「ダメ」と短く伝える

⑤ 頑張りすぎない・叱りすぎない

ダックスフンドのしつけで大切なのは、「できることを伸ばす」スタイル。 失敗を叱るよりも、成功を褒める“陽性強化”が効果的です。

しつけがうまくいかないと感じたら、一度休憩して“遊び”の時間を増やしてみるのも手。心の余裕が、信頼関係につながります。

ダックスフンドは、飼い主との距離が近く、「この人の言うことなら頑張れる!」という信頼関係がしつけの土台になります。 毎日のやりとりがそのままトレーニングにつながると思って、ゆっくり・丁寧に向き合っていきましょう。


まとめ:ダックスフンドとの暮らしを楽しむために

ダックスフンドは、見た目の可愛らしさだけでなく、賢さや陽気な性格、そして家族への深い愛情を持つ魅力的な犬種です。 その一方で、胴長短足という体型に由来する健康リスクや、頑固でマイペースな一面も持ち合わせています。

だからこそ大切なのは、「この子に合った暮らし方を丁寧に考えること」。 段差を減らす、滑らない床にする、トッピングから始めて無理なく食事を切り替える…そのひとつひとつの気遣いが、ワンちゃんの健康寿命を大きく延ばすカギとなります。

しつけでは、「褒めて伸ばす」ことが何より大切。 愛情深いダックスフンドは、信頼した人の言葉をよく理解し、応えてくれる存在です。 できたことを一緒に喜び合い、小さな成長に笑顔を重ねていく日々こそが、ダックスフンドとの暮らしの醍醐味だといえるでしょう。

向いているのは、“しっかり向き合い、楽しみながら育てていける人”。 一緒に過ごす時間を大切にし、たくさん話しかけて、愛情をたっぷり注いであげてください。 きっとダックスフンドは、あなたの毎日にかけがえのない幸せを運んでくれるはずです。



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