腎臓ケアに役立つ犬の食事法と生肉の取り入れ方
- WANMART

- 8月7日
- 読了時間: 4分

「うちの子もシニア期に入ってきたけれど、腎臓って大丈夫なのかな?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
犬の腎臓は、体の中の不要な老廃物や余分な水分をろ過して尿として排出する、大切なフィルターのような臓器です。
さらに体のミネラルバランスを整えたり、赤血球を作るホルモンを分泌したりと、生きていくために欠かせない役割をたくさん担っています。
しかし腎臓は、一度ダメージを受けると再生が難しい臓器でもあります。
特に高齢犬や持病を抱えるワンちゃんは、食事で日頃から腎臓を守る工夫がとても重要です。
では、どんな食事を意識すれば腎臓ケアができるのでしょうか?
そして「生肉」は腎臓に悪いのか、それとも良いのか?
この記事では、腎臓ケアのための食事の考え方と、生肉との付き合い方をわかりやすく解説します。
腎臓の健康と食事の深い関係
腎臓は食事の内容によって負担が大きく変わります。
たとえばタンパク質やリンの摂取が多すぎると老廃物が増え、腎臓のろ過作業が過剰に。
逆にタンパク質を控えすぎると、筋肉量が落ちて代謝が悪くなり、健康を損ねてしまいます。
「量を減らす」ではなく「質の良い栄養をバランスよく与える」のが腎臓ケアの基本です。

腎臓ケアの基本!食事で意識したい3つのポイント
消化吸収の良い高品質なタンパク質を選ぶ
低品質なタンパク質は未消化物が増え、腎臓に負担がかかります。
リンやナトリウムを摂りすぎない 加工肉や骨が多い部位はリンが多く、ナトリウムも含まれやすいので注意が必要です。
しっかり水分を摂れる食事にする 腎臓は水分が足りないと老廃物を排出しにくくなります。ドライフード主体の食事ならスープや野菜をプラスして水分量を増やすと◎。

「生肉は腎臓に悪い?」気になる疑問を解説
「生肉=高タンパクだから腎臓に悪そう…」というイメージを持つ方も多いですが、これは半分正解で半分間違いです。
質の良い生肉は消化吸収が早く、老廃物の発生も少ないため腎臓の負担を減らすことができます。
ただしポイントは「与える量と種類」。
量が多すぎればどんなに質が良くても腎臓に負担をかけますし、骨が多い部位はリンが過剰になりがちです。
腎臓ケアに向いている生肉・控えた方が良い生肉
向いている生肉
馬肉:低脂肪・低カロリーで必須アミノ酸がバランス良く含まれている
鹿肉:鉄分・ビタミンB群が豊富で消化が良い
ラム(子羊肉):必須アミノ酸が多く栄養価が高い
控えた方が良い生肉
骨が多い部位(リンが多く腎臓への負担大)
脂肪の多い部位(肥満や代謝不良の原因に)
生肉を与えるときの工夫と注意点
少量ずつ与えて消化の様子を観察
骨や内臓の比率を下げる(リンや脂肪の過剰摂取を避ける)
スープや野菜ペーストをプラスして水分を増やす
腎臓の数値に異常がある場合は必ず獣医師に相談

腎臓ケア中のワンちゃんの食欲低下への対策
腎臓ケアフードは塩分やリンを抑えるため、味気がなくなりがち。
その結果、食欲が落ちてしまう子が多いのです。
そんなときは、少量の生肉をトッピングして香りと旨みをプラスしてあげましょう。
嗜好性が高まり食欲アップに繋がります。
ただし腎臓病が進行している場合は、獣医師と相談の上で量を調整することが大切です。

まとめ:腎臓ケアは「控える」より「質を高める」がカギ
腎臓ケアというと「タンパク質を控える」というイメージが強いですが、質の良いタンパク質を適量与えることが最も重要です。
新鮮な生肉は消化吸収が良く、老廃物の発生を抑える働きも期待できます。
ただし与え方や部位の選び方を間違えると逆効果になるため、正しい知識でバランスを整えることがポイントです。
愛犬の健康な未来のために、腎臓ケアを意識した食事を今日から見直してみませんか?






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