愛犬の手作りご飯について③
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- 6 時間前
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もっと知りたい!ワンちゃんの手作りごはんQ&A
手作りごはんを始めてみたけれど、
「これで合ってるのかな?」
「他の子はどうしてるんだろう?」と、ふと疑問に思うことはありませんか?
第3弾となる今回は、これまでに取り上げていなかった新しい視点から、ワンちゃんの手作りごはんについてさらに深掘りしていきます。
たとえば、
「冬と夏でごはんを変える必要はあるの?」 「水分ってどれくらい必要なの?」など、ちょっと気になるけどなかなか聞けないような疑問にも、獣医師監修の知見や、WANMARTの商品を取り入れた実践的なアドバイスでお応えします。
また、食事管理がしやすくなるおすすめアイデアなども紹介。
手作り食初心者さんからベテランさんまで、どんな方にも役立つ内容になっています。
さあ、今日からもっと「うちの子」に合ったごはんを探していきましょう!

季節ごとに変えるべき?手作りごはんの「夏と冬の違い」
ワンちゃんの手作りごはん、実は「季節ごとにちょっとした工夫」が必要です。
というのも、季節によって気温や湿度が大きく変わる日本では、ワンちゃんの体調や食欲にも自然と影響が出てくるからです。
夏は「食欲ダウン&脱水」に要注意!
人と同じく、ワンちゃんも暑さで食欲が落ちることがあります。 そんなときは無理に食べさせるよりも、「食べやすく」「消化の良い」ごはんにシフトするのがおすすめです。
たとえば、白身魚やささみ、豆腐などのあっさりしたタンパク源を使い、スープ多めの水分たっぷりメニューにしてあげると、するっと食べてくれる子も多いです。
さらに、暑さで失われがちな電解質を補うため、かぼちゃや小松菜などのミネラル豊富な野菜も活用しましょう。
食欲がないときには、WANMARTの「PERFECT Duck(鴨)」など、香り高く栄養価の高い食材を少量トッピングしてみるのも一つの手です。
冬は「エネルギー補給&体温保持」がキーワード
寒い季節は、体温を保つためにエネルギーがたくさん必要です。
活動量が増える子も多く、代謝も高まるので、良質な脂質やタンパク質を意識的に取り入れましょう。 たとえば、馬肉やラム肉は高タンパク・低脂肪で、消化にも優れた冬にぴったりの食材です。
根菜類(にんじん・さつまいも・ごぼうなど)を煮込んだ温かいスープごはんは、体を内側から温め、免疫力の維持にもつながります。 冷たい食材は避け、できるだけ「温かい食事」を意識するのがポイントです。
季節の変わり目には「ゆるやかな移行を」
「夏用」「冬用」といっても、急に切り替えるのではなく、徐々に変化をつけることが大切です。 食材を少しずつ変えていくことで、ワンちゃんの体も無理なく適応できます。
また、年齢や犬種によって体温調整の得意・不得意があるため、愛犬の様子をしっかり観察しながら調整してください。
水分ってどれくらい必要?スープごはんのすすめ
「ごはん=固形」のイメージを一度捨ててみよう
ワンちゃんの食事というと、多くの方が「お肉や野菜が入った固形ごはん」をイメージするかもしれません。
でも実は、手作り食では「水分こそが主役」と言っても過言ではないのです。
ドライフードが主流だった時代に比べると、手作り食に切り替えたワンちゃんは水分摂取量がグンと増え、排泄の質や体調が明らかに良くなったという声も多く聞かれます。
なぜ水分が大切なのか?
人間と同じように、ワンちゃんの体の約60〜70%は水分でできています。 特に手作りごはんでは、ドライフードのように脱水された食材ではない分、食事自体から摂れる水分量が多いことが特徴です。 水分不足になると、
尿が濃くなる
排泄物が固くなる(便秘気味に)
腎臓や肝臓への負担が増す
食欲低下や皮膚トラブルにもつながる
といった影響が出ることもあります。 特に夏場やシニア犬、腎臓疾患を持つ子は意識して摂取したいところです。
スープごはんは“水分を食べる”最強の形
そこでおすすめなのが、「スープごはん」。
これは、ご飯に具材とスープをたっぷりかけた水分多めの一皿です。
例えば、
鶏ガラスープ+ささみ+かぼちゃ+白菜
鰹出汁+白身魚+豆腐+小松菜
鹿骨ブロス+鹿肉ミンチ+キャベツ+しめじ
など、栄養と水分が一緒に摂れるのが魅力。 飲み水だけでは摂りきれない水分も、食事に混ぜることで自然に摂取できます。
WANMARTの馬肉ミンチやラム肉などは、スープごはんにもぴったり。 加熱しても風味が豊かで、スープのコクもUP。
食いつきに悩む子にもおすすめです。
スープ作りの注意点
玉ねぎ、ネギ類は絶対NG
香りづけに少量の鰹節や煮干しはOK(塩分無添加のもの)
市販のコンソメや味噌は使わず無塩・無添加が基本
冷まし忘れに注意!必ず人肌以下に冷ましてから与える
どのくらいの水分が理想?
体重1kgあたり、1日に約50〜60mlの水分が必要とされています(環境や体調により前後します)。
たとえば5kgのワンちゃんなら250〜300ml。
飲み水だけでは難しい量なので、スープごはんを上手に活用しましょう。
加熱する?生で与える?栄養を逃さない調理法とは
ワンちゃんの手作りごはんを始めると、 「この食材は加熱したほうがいいの?」
「生であげたほうが栄養価が高いの?」という疑問が出てきますよね。
実は、食材によって“加熱したほうがいいもの”と“生で与えるほうがメリットがあるもの”があるんです。
今回は、食材別に調理法のポイントをまとめながら、栄養を逃さない工夫について解説します。
【肉類】基本は“生”が理想、でも加熱もOK
肉類はワンちゃんにとって重要なタンパク源。
生のまま与えることで、ビタミンB群や酵素など熱に弱い栄養素も効率的に摂取できます。特にWANMARTの商品は全て、冷凍のまま品質管理されており、解凍後そのまま与えることができます。
ただし、初めて生肉に挑戦する場合や、免疫が弱っているワンちゃんには一度軽く火を通すのもおすすめ。
外側だけをサッと焼いて“表面殺菌”する方法(タタキ風)で、安全性を確保しながら栄養価も保てます。

【野菜】加熱で消化を助ける
ワンちゃんは野菜を消化するのがあまり得意ではありません。
生であげるより、加熱して繊維をやわらかくすることで、消化吸収率がグッとアップします。
にんじんやキャベツ、かぼちゃ、ブロッコリーなどは、蒸す・茹でる・煮込むのがベスト。
栄養を逃さないためには“蒸す”のがおすすめ。
水に溶け出してしまうビタミン類をキープしやすく、栄養価が高いスープにも使えます。
【きのこ・海藻】必ず加熱して
しめじやしいたけなどのきのこ類は、生では消化に負担がかかるだけでなく、味や香りも乏しいため加熱がおすすめ。
また、わかめやひじきなどの海藻も加熱して塩抜きすることで、ミネラルを摂りやすくなります。
【卵】加熱と生、それぞれのメリット
卵は生でも加熱でも与えられる万能食材です。 黄身は生のままでもOKですが、白身には“アビジン”というビオチン(ビタミンB7)を阻害する成分が含まれているため、軽く加熱してあげるのが安心です。 全卵を加熱して与えると、アミノ酸バランスも良好です。

【おすすめの調理法】
蒸す:野菜・きのこ類におすすめ。栄養を逃しにくい。
茹でる:簡単でヘルシーだが、茹で汁も一緒に使うと◎
煮込む:スープごはんに最適。水分と栄養を同時に補給。
焼く:香ばしさUP。表面だけ焼くタタキ風も人気。
生:新鮮で安全性が高ければ、栄養価も豊富。
【まとめ】
「加熱か生か」ではなく、「この食材はどうすれば一番栄養を活かせるか」を考えるのが手作りごはんの醍醐味です。 加熱で消化しやすくなるもの、生でしか摂れない栄養があるもの、それぞれの特徴を知って調理すれば、毎日のごはんがぐっと楽しくなりますよ。
「今日はちょっと疲れてそうだから消化しやすく蒸し野菜にしよう」 「活力をつけたいから、今日は生の馬肉にしよう」といった工夫を、ぜひ楽しんでみてくださいね。
油は必要?ワンちゃんにとっての“脂質”の正しい摂り方
「油はカロリーが高いから控えたほうがいい?」
そんなふうに思っていませんか?
でも実は、ワンちゃんの健康を支える上で“脂質”はとても大切な栄養素。
適切に摂れば、皮膚や被毛のツヤ、ホルモンバランス、内臓の働きにまで関係してくる、まさに“欠かせない存在”なのです。
脂質は「悪者」じゃない
脂質は、タンパク質・炭水化物と並ぶ三大栄養素のひとつ。 ワンちゃんにとっては特に重要で、エネルギー源としてもっとも効率が良く、脳や神経の働きにも関与しています。
特に成長期の子犬、活動量の多い子、シニア期に入って代謝が落ちてきた子などは、それぞれのライフステージに応じて脂質をうまく取り入れることで、健康を支える力にもなるのです。
不足するとどうなるの?
脂質が不足すると、以下のようなトラブルが出やすくなります:
毛並みがパサパサになる
皮膚が乾燥してかゆみを訴える
元気がなくなる、体力が落ちる
ホルモンバランスの乱れや免疫力低下
「最近ちょっと毛ヅヤが悪いな」
「かゆがる回数が増えた?」という場合は、脂質不足を疑ってみてもいいかもしれません。
おすすめの油&食材
手作りごはんにプラスするなら、以下のような“質のよい脂”がおすすめです。
サーモンオイル:オメガ3脂肪酸が豊富。抗炎症作用や皮膚・関節の健康に◎
亜麻仁油:植物性のオメガ3脂肪酸。毎日のトッピングに少量ずつ。
ココナッツオイル:中鎖脂肪酸でエネルギーに変わりやすい。消化のサポートにも。
動物性脂肪(馬脂・鴨脂):風味がよく、嗜好性アップにも。過剰摂取はNG。
WANMARTの「鴨肉ミンチ」や「馬肉シリーズ」は、良質な動物性脂肪がほどよく含まれており、栄養価と美味しさの両立が叶います。
自然な脂の香りに食いつきも抜群ですよ。
量はどれくらいが適切?
基本的には1日の摂取カロリーの10〜20%程度が脂質であるのが理想とされています。
ただし、肥満傾向がある子には控えめに、痩せ気味・高エネルギーを必要とする子にはやや多めに調整するのがポイントです。
※スプーンで油を追加する場合、小型犬なら1日小さじ1/4〜1/2程度からスタートして様子を見ましょう。
加熱 vs 非加熱、どっちがいい?
油は熱に弱い成分も多く含んでいるため、基本は食後の“後がけ”がおすすめです。
調理中に使用する場合は、低温でサッと加える程度にとどめましょう。
まとめ
脂質はワンちゃんの“美と健康”に直結する、大切な栄養素のひとつ。 適度に、そして“良質な油”を選ぶことで、皮膚トラブルや毛並みの悩みが改善されることもあります。 手作りごはんにちょっとプラスするだけで、体調がぐっと整う子も少なくありません。
次のごはんから、ぜひ“良い油”を一滴加えてみてくださいね。

骨は与えても大丈夫?安全な骨の活用法
「ワンちゃんには骨をあげると喜ぶ」 ──そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか? たしかに、骨は嗜好性が高く、歯ごたえもあって、ワンちゃんにとってはごちそうの一つ。 でも一方で、 「骨を飲み込んで喉に詰まらせたらどうしよう」 「腸を傷つけるのでは?」と不安になることもありますよね。
骨のメリットとリスク、そして安全に活用する方法を専門家の視点も踏まえてお伝えします。
骨のメリット:栄養とメンタルケアの両立
骨にはカルシウムやリン、マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれており、歯や骨の健康維持に役立ちます。
また、噛む行為そのものがストレス解消や歯石予防にもつながるといわれています。
生の鹿骨や鶏骨を低温で加工したナチュラルボーンは、加熱による変質がないため、破片が鋭利になりにくく、初心者にもおすすめです。
骨のリスク:加熱骨に注意!
最も危険なのは、加熱された骨です。 火を通すことで骨は硬くなり、縦に割れたり、鋭利な破片になることがあります。 これが食道や胃腸を傷つけ、最悪の場合は緊急手術が必要になるケースも。
また、小さなワンちゃんにとっては、大きな骨そのものが喉に詰まる原因にも。
「加熱骨を与えない」というのは、すべての飼い主さんに共通する基本ルールといえるでしょう。

安全な骨の選び方と与え方
以下のポイントをおさえれば、骨は手作りごはんにも安心して取り入れられます。
生骨(冷凍保存)を選ぶ 生の状態で与えることで、割れたときに尖りにくくなります。
ワンちゃんのサイズに合った骨を選ぶ 小型犬には細い鶏の手羽中やあばら骨、中〜大型犬には鹿骨やラムボーンなどが適しています。
食べる様子を見守る 噛まずに丸のみするクセがある子には不向きなこともあります。
与えっぱなしにしない 長時間の放置は劣化や誤飲につながるため注意しましょう。
骨の調理法は?手作り食への活用法
調理に使うなら、「ボーンブロス(骨スープ)」が一番安全です。 骨を煮込むことで栄養が溶け出し、旨味たっぷりのスープになります。 鹿骨や鶏ガラを数時間コトコト煮込んだスープは、免疫力アップや関節のサポートにも効果的といわれ、WANMARTでも人気のアイテムです。
野菜やミンチ肉と合わせてスープごはんにすれば、飲水量が少ない子にもぴったりですね。
まとめ:怖がらず、正しく選んで活用しよう
「骨=危険」という印象を持たれがちですが、実は正しい選び方と与え方を知れば、非常に有用な食材になります。加熱骨だけは避け、自然な状態のものを信頼できるショップから選び、ワンちゃんの様子を見ながら少しずつ取り入れてみてください。
「手作り食+骨」で、さらに健康的で満足感のある食事にしていきましょう!
サプリメントって必要?それとも不要?
手作りごはんに取り組んでいると、ふと頭に浮かぶのが「サプリメントって必要なの?」という疑問。
人間と同じように、栄養を補う目的でワンちゃんにもサプリを与える飼い主さんが増えています。
でも、本当に必要なのでしょうか?
基本は「バランスの取れた食事」が第一
まず大前提として、ワンちゃんにとって理想なのは、食事そのものから必要な栄養素をしっかり摂ることです。 たとえば、生肉や内臓、骨まで含んだホールフード設計の手作り食を与えていれば、自然とカルシウムや鉄分、ビタミン類がバランス良く摂取できます。
たとえば高品質な生肉やミンチ、魚介類などは、高タンパク・低脂質でミネラルも豊富。 これに季節の野菜を加えるだけでも、かなり栄養価の高い食事が完成します。
でも、補いきれないケースもある
とはいえ、すべての栄養素を完璧に整えるのは難しいもの。
特に以下のような場合は、サプリメントの活用を検討しても良いでしょう。
成長期やシニア期など、特定のライフステージ
アレルギーや持病で特定の食材が使えない
手作りごはんの経験が浅く、栄養設計に不安がある
皮膚トラブルや関節の不調など、特定の症状が出ている
たとえば、関節のケアにはグルコサミンやコンドロイチン、EPA・DHAが含まれるサプリがよく使われます。 WANMARTでは、緑イ貝ふりかけなどの自然由来の関節サポート食材を取り扱っており、サプリメントの代替として活用する方も増えています。
サプリは「薬」ではなく「補助食品」
ここで忘れてはいけないのが、サプリメントは“薬”ではないということ。 即効性や劇的な変化を期待するものではなく、「足りない部分を優しく支えるもの」と考えるのが基本です。
また、むやみに多くを与えると、逆に内臓に負担をかけてしまうこともあるため、使用量や成分には注意が必要。
とくに脂溶性ビタミン(A・D・E・Kなど)は過剰摂取による害も報告されています。
かかりつけの獣医さんと相談を
もしサプリメントの導入を考える場合は、かかりつけの獣医さんに相談するのがおすすめです。 血液検査の結果や、現在の食生活・体調をもとに、必要な成分を具体的にアドバイスしてもらえるからです。
特に病気の治療中や、体調に不安があるワンちゃんには「自己判断でのサプリ」は避けたいところ。
あくまで“補助的な役割”という立ち位置を忘れず、慎重に選んであげましょう。

うちの子に“合わない食材”を見抜くには?
手作りごはんを始めたばかりの飼い主さんがよく悩むのが、
「うちの子にはどんな食材が合うのか、逆に合わないのか」という点です。
アレルギーのように明確な症状が出れば気づきやすいのですが、多くの場合、“合わない食材”のサインはとてもさりげないため、注意深く観察することが大切です。
“合わない”のサインとは?
例えば、以下のような変化があった場合は、食材が体質に合っていない可能性があります。
便が緩くなる、または便秘気味になる
食後にお腹がゴロゴロ鳴る、ガスが増える
食欲が落ちる、残すことが増える
涙やけ、目やに、皮膚の赤みなどの症状が出る
毛ヅヤが悪くなる、体を頻繁にかく
こうした変化が毎回同じ食材で見られるようなら、その食材を一度中止してみると良いでしょう。

少しずつ試して様子を見るのが基本
体に合うかどうかを見極めるには、新しい食材を「少しずつ」試すことが基本です。
いきなり数種類を一気に与えると、どれが合わなかったのか判断できなくなってしまいます。
おすすめは「1日1食材ルール」。
例えば、今日は鶏肉、明日はキャベツ、というように、一つの食材を1~3日与えて反応を確認してから、次の食材を加えていきましょう。
アレルギーと体質不適合の違い
「合わない=アレルギー」ではありません。 アレルギーは免疫反応によるもので、重度の場合は命にかかわることもあります。 一方で、体質に合わない食材とは、消化吸収がうまくいかず、慢性的な不調を引き起こすものです。
たとえば、脂っこい肉類でお腹を壊しやすい子や、繊維の多い野菜をうまく消化できない子がいます。
これはアレルギーではなく、その子の消化力や体質の問題です。
見直しポイントとWANMARTのおすすめ
もし「この食材が合わないかも…」と感じたら、一度ベースとなるご飯に戻してリセットしましょう。 その上で、再挑戦してみるのもひとつの手です。
体質に合うタンパク源を見つけたい方には、WANMARTの鹿肉やラム馬肉など、アレルゲンになりにくいとされるノベルプロテインがおすすめです。 消化が良く、腸内環境を整えたい子にもぴったりです。
手作り食とウンチの関係〜便からわかる健康状態
ワンちゃんの健康状態をチェックするうえで、毎日の「うんち」はとても大切なバロメーターです。
どんなに元気そうに見えても、便の状態が良くなければ、消化や吸収、内臓機能に問題があるかもしれません。
特に手作りごはんに切り替えたときは、うんちの変化に注目しましょう。

理想的な便ってどんなもの?
まずは「健康なうんち」の目安を知っておきましょう。 一般的に理想的な便とは、
適度な硬さがある(ティッシュでつまめる程度)
色は黄土色〜やや濃い茶色
においは強くない
回数は1日1〜2回程度
これらの特徴が揃っていれば、おおむね健康的な消化と吸収ができていると考えてよいでしょう。
手作り食を始めて出やすい変化
手作りごはんにすると、多くの飼い主さんが「便の量が減った」「においが気にならなくなった」と感じます。 これは、加工されていない自然な食材が、ワンちゃんの体にしっかり吸収されている証拠です。
反対に、急に便が緩くなった、便秘気味になったといった変化が見られる場合、 以下のような原因が考えられます。
食物繊維の不足または過剰(野菜の量・種類を見直してみましょう)
油の摂りすぎ(脂質が合わない場合も)
消化しにくい食材(皮・骨・生の穀類など)
便を通じて分かる“合わない食材”
前章でも触れましたが、便の状態は“体に合わない食材”を見抜く大きなヒントになります。例えば、
明らかに未消化の食材が混じっている
黄色っぽい水様便(脂質の消化不良のサイン)
黒っぽいタール状の便(胃腸出血の疑い)
こういった異常が続く場合は、獣医さんに相談のうえ、食材の組み合わせや調理法を見直してみましょう。
便が整うと、ワンちゃんの調子も整う
手作りごはんの魅力は、便の質が良くなるだけでなく、それによって腸内環境が整い、結果的に免疫力や皮膚・被毛の健康にも良い影響が出ることです。 便を見て「今日はちょっと軟らかいな」「食べた野菜が消化しきれてないかも?」と感じたら、すぐに調整できるのが手作りごはんならではのメリットです。
たとえば、WANMARTの馬肉ミンチや鹿肉ミンチは、消化がよく低脂肪なため、腸内が弱りがちな子や、軟便に悩む子にもぴったりです。
ワンちゃんが飽きたときの「味変」アイデア集
毎日同じような手作りごはんを用意していると、
「最近ちょっと食いつきが悪いかも…」と感じることはありませんか?
実はワンちゃんにも「飽き」があります。
もちろん、人間ほど刺激を求めるわけではありませんが、匂いや食感、温度のちょっとした変化で、食欲がぐんと戻ることもあるんです。
そんな「味変(あじへん)」のアイデアをいくつかご紹介します。
1. 温度で変化をつける
手作りごはんは、基本的に「ぬるめ」がベストですが、あえて少し温かめにして香りを立たせるのもおすすめです。
ワンちゃんは嗅覚が鋭いので、湯気が立つだけで「ごちそうが来た!」とテンションが上がることも。
また、夏場には冷ましたスープごはんでさっぱりとした演出をしても◎。
2. トッピングでひと工夫
シンプルな味つけのごはんでも、トッピングでちょっとした変化をつけるだけで“新鮮さ”を演出できます。 おすすめは次のような食材:
すりおろしりんごや梨(水分補給+風味づけに)
粉末のいりこやかつお節(香りづけ)
プレーンヨーグルト(腸内環境も整う)
蒸したカボチャやサツマイモのペースト(甘みで食欲UP)
もちろん、アレルギーの有無を事前に確認してくださいね。

3. スープや出汁を使った味変
「味は変えずに香りだけ変えたい」そんなときは、出汁を変えてみるのが効果的です。たとえば、WANMARTの鹿骨ブロスやガラ出汁をいつものごはんにかけるだけで、立ち上る香りにワンちゃんの目がキラリと輝くかも。
ブロスは胃腸にやさしく、水分補給と同時にミネラル補給もできる万能アイテム。冷凍ストックしておくと、忙しい日や体調が落ちている日にも重宝します。
4. 風味の違うお肉を試してみる
毎日鶏肉ばかり…そんなときは別の動物性たんぱく源を使ってみるのも◎。 WANMARTでは、ラム肉・馬肉・鴨肉・本鮪などバリエーション豊富に取り扱っています。いずれも無添加・高タンパクで、偏食気味の子にも人気。とくにラムや馬肉は、他の肉に比べてアレルギー反応が出にくく「ノベルプロテイン」としても注目されています。
5. 香りづけに使えるハーブやオイル
ちょっと上級者向けですが、食用ハーブやオイルをほんの少量取り入れるのも一つの方法。パセリやバジルなど香りの良い葉物を細かく刻んだり、亜麻仁油やえごま油を一滴加えるだけでも、いつもとは違うごちそう感を演出できます。 ただし、初めて使うときは「少量ずつ・体調チェックをしながら」が鉄則です。

動物病院の先生に相談してみよう!上手な伝え方と聞き方
ワンちゃんの健康を守るうえで、手作りごはんの悩みや不安はつきものです。 ネットで情報を調べても「本当にうちの子に合っているのかな?」と迷う場面も多いのではないでしょうか。 そんなときこそ、頼りになるのが動物病院の先生です。
でも、「こんなこと聞いてもいいのかな…」 「自己流の手作り食を否定されたらどうしよう」と、相談に踏み出せない飼い主さんも少なくありません。 実は、伝え方次第でスムーズにアドバイスをもらえることがほとんど。
動物病院での上手な聞き方と伝え方をご紹介します。
1. 事前に「メモ」を用意しよう
診察時間は限られているため、伝えたいことをあらかじめ整理しておくのがコツです。
ワンちゃんの現在の体調、食事内容(食材や調理法)、気になる症状(便の状態、毛艶、体重変化など)を箇条書きでまとめておくと、先生も状況を理解しやすくなります。
たとえば、「朝は鶏胸肉・人参・ブロッコリーを茹でて与えています」 「最近お腹がゆるくなる日が増えました」など、具体的な情報があると判断材料になります。

2. 「相談」というスタンスで臨もう
「こうしたいんですが、どう思いますか?」という“相談姿勢”は、先生との良い信頼関係を築く第一歩です。
「ネットで見た方法を実践したい」といった伝え方ではなく、
「体質に合っているか確認したい」
「サポートが必要な場面があれば教えてほしい」と伝えることで、より丁寧にアドバイスしてもらえます。
3. 「こういう理由で始めた」と背景を伝える
先生にとっては、食事の変更がどんなきっかけで始まったのかも重要な情報です。
たとえば、
「ドライフードを嫌がるようになった」
「皮膚トラブルが続いていた」など、
飼い主としての思いや背景を伝えると、親身に受け止めてもらいやすくなります。
4. 素直な気持ちを言葉にする
「正しい方法を知りたい」 「間違っていたら教えてください」と素直に伝えることも大切です。 専門家である先生に頼る姿勢を見せることで、指導が一方通行にならず、建設的なアドバイスにつながります。
迷ったら遠慮せず、先生に声をかけてみましょう。 ワンちゃんの健康のために、飼い主と獣医師が手を取り合って進むことこそが、ベストな食事づくりへの第一歩です。

続けられるごはんで、毎日をもっと健やかに
ワンちゃんの手作りごはんは、単なる「食事」ではなく、私たち飼い主からの“思いやり”のかたちです。
季節に応じた工夫、水分や油、骨の使い方など、一見むずかしく感じるかもしれませんが、どれも「うちの子の健康を守るヒント」にあふれています。
今回のシリーズでは、調理法や脂質の摂り方、サプリメントの是非、「合わない食材」の見抜き方、便や嗜好の変化から読み取れることまで、多角的に手作りごはんの可能性を探ってきました。 大切なのは「完璧を目指す」ことではなく、「その子に合った食生活を、一緒に見つけていく」姿勢です。
手作りごはんに正解はありません。 ただし、獣医師への相談や日々の観察、そして時には味変などで楽しませながら、“無理なく続けられるスタイル”を築いていくことが大切です。
WANMARTでは、手作り派にも心強い自然素材の食材を多数ご用意しています。 こうした商品を上手に取り入れることで、手間を減らしながらも、しっかり栄養を補うことができます。
あなたとワンちゃんだけの、唯一無二の「おいしい日常」。 これからもその一歩を、楽しみながら踏み出していきましょう。

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