犬の下痢・水っぽいうんち、どこまで様子見?原因と対処法

更新日:8月11日

いつものお散歩。
ワンちゃんがウンチをしたので拾おうとしたら……
「あれ?やわらかい」
さらに次のウンチは、
ほとんど水みたい。
そんな状態を見ると、
「昨日何か変なもの食べた?」
「お腹を壊したのかな?」
と、一気に不安になりますよね。
ワンちゃんの下痢は、食べ過ぎや急なフード変更などで一時的に起こることもあります。
一方で、寄生虫や腸の炎症、異物、感染症、膵臓などの病気が関係している場合もあり、「下痢だから腸内環境が悪いだけ」と決めつけることはできません。
そして、水っぽい下痢で特に気をつけたいのが脱水です。
今回は、
なぜ下痢は水っぽくなるのか?
どこまでなら様子を見られるのか?
お腹が弱っているとき、食事はどうすればいいのか?
を、ワンちゃんのお腹の中をイメージしながらわかりやすく解説します。
軟便と「水っぽい下痢」は何が違う?
「軟便」と「下痢」。
似ていますが、ウンチを観察するときは少し分けて考えると分かりやすくなります。
軟便
形は一応あるけれど、拾うとつぶれる。
地面に少し残る。
いつもより水分が多い。
下痢
さらに水分が増えて、形を保てない。
泥のように広がる。
場合によっては、ほとんど水のようになる。
という状態です。
理想的な便は「硬すぎず、形があり、拾いやすい状態」。
つまり、
普通便 → 軟便 → 泥状便 → 水様便
と、少しずつ水分量が増えていくイメージです。
なぜ犬のウンチは水っぽくなるの?
では、どうしてウンチにこんなに水分が残るのでしょうか。
ワンちゃんの腸を、「水分を回収しながらウンチを作る長いライン」
だと考えてみましょう。
通常は、食べ物が胃や腸を進む間に、栄養や水分が少しずつ体へ吸収されます。
ところが、何らかの理由で腸の中を内容物が速く通過すると、
水分を十分に吸収する前に出口まで到着してしまいます。
その結果、
ベチャッ。
ドロドロ。
さらに進むと、
ほとんど水のようなウンチ
になるのです。
下痢では消化管を内容物が速く通過することで余分な水分が便として排出され、長引けば脱水につながってしまいます。
つまり水っぽいウンチは、
「腸が水分を回収しきれなかったよ」
というお腹からのサインでもあります。

犬が下痢をする主な原因
犬の下痢には、本当にさまざまな原因があります。
比較的よくあるのが、
食べ過ぎ
拾い食い
急なフード変更
脂っこい食事
慣れていない食材
環境変化などのストレス
です。
「旅行へ行った」
「ペットホテルに泊まった」
「急にフードを変えた」
というだけで、お腹がゆるくなるワンちゃんもいます。
一方で、
寄生虫、消化管の炎症、感染症、異物、食物への反応、膵臓などの病気が原因になっていることもあります。
だからこそ、
「昨日食べ過ぎたからだろう」
と決めつけず、
何回出ている?
血や粘液はない?
吐いていない?
元気や食欲は?
まで一緒に見てあげることが大切です。

ウンチの出方から「小腸・大腸」の違いが見えることも
少しだけ専門的なお話をしましょう。
実は下痢は、小腸と大腸のどちらが主に影響を受けているかによって、出方に違いがみられることがあります。
「量が多くて水っぽい」タイプ
小腸性の下痢では、
1回の量が多い
水っぽい
排便回数は正常〜やや多い
といった傾向があります。
嘔吐や体重減少を伴うこともあります。
「少しずつ何度も」タイプ
大腸性の下痢では、
1回量は少ない
何度もトイレへ行く
強くいきむ
ゼリー状の粘液が付く
鮮やかな赤い血が混じる
といった特徴がみられやすくなります。
もちろん、これだけで病気や場所を断定することはできません。
でも、
「下痢している」
だけではなく、
どんな下痢なのか
まで観察しておくと、受診したときにも獣医師へ伝えやすくなります。
下痢をしたとき、お家でまずできること
元気も食欲もあり、一度少しゆるい便が出た程度なら、慌てず様子を確認できるケースもあります。
そんなときに意識したいのは、次の3つです。
① お水をいつでも飲めるようにする
下痢では便と一緒に水分が失われます。
新鮮なお水をいつでも飲めるようにしておきましょう。
ただし、
水を飲んでも吐いてしまう
場合は、自宅で様子を見る状態ではありません。
② おやつ・脂っこいものを増やさない
「元気をつけてもらおう!」
と、お肉やおやつをたくさん追加したくなりますが、お腹が不安定なときは逆効果になることがあります。
下痢が落ち着くまでは脂肪分の多い食べ物や過剰なおやつは避けたほうがいいでしょう。
“栄養をたくさん”より、“消化しやすくシンプルに”
を意識しましょう。
③ 長時間の絶食を自己判断でしない
昔は、
「下痢をしたらごはんを抜いて腸を休ませる」
という考え方も一般的でした。
しかし現在では、消化器が回復するときにも栄養が必要であり、症例によっては早めに適切な食事を与えることが回復を助けると考えられています。
食欲がある軽症の場合は、消化しやすい食事を少量ずつ与える方法が選ばれることがあります。
子犬やシニア犬、持病のあるワンちゃんについては、自己判断せず獣医師へ相談してください。

こんな下痢は早めに動物病院へ
「下痢くらいで病院へ行っていいのかな?」
と迷う飼い主さんも多いと思います。
でも、次のような場合は早めに相談してください。
水のような下痢を何度も繰り返す
嘔吐もしている
鮮血が多く混じっている
真っ黒でタールのような便
ごはんを食べない
ぐったりしている
お腹を強く痛がる
誤食・異物・中毒の可能性がある
下痢が1〜2日以上続いて改善しない
食欲低下、元気消失、嘔吐、黒いタール状便を伴う場合や、下痢が48〜72時間で改善しない場合には獣医療を受けることをおすすめします。
特に水様便と嘔吐が重なると、脱水が進みやすくなります。
子犬・シニア犬・小型犬・持病のあるワンちゃんは、より早めの相談を。
また、受診するときはウンチの写真を撮り、可能なら新鮮な便を持参すると診断の助けになります。

お腹が落ち着いてきたら「水分+やさしい食事」
下痢が落ち着いてきたら、
いきなりいつもの量をドン!
ではなく、
少量からゆっくり戻す
ことを意識しましょう。
食事を急激に変えること自体が下痢のきっかけになることがあります。
新しいフードへ切り替えた直後に下痢をした場合は、便が落ち着いてから、時間をかけて少しずつ移行することがすすめられています。
ここで大切なのは、下痢を止めるために「特別なものをたくさん与える」のではなく、お腹が回復しやすい環境を作ってあげること。
水分
食べ慣れたもの
脂質を増やしすぎない
少量ずつ
このシンプルさがお腹には大切です。
WANMARTでできる、お腹をいたわる食事サポート
WANMARTの商品も、下痢を治療するものではありません。
ただ、お腹の調子が落ち着き始めたワンちゃんに、
「水分を摂るきっかけを作る」
「食事をシンプルにする」
という意味では、使いやすいものがあります。
水分をおいしく補いたいなら「ボーンブロス」
下痢のときにまず意識したいのが水分です。
でも、
「もともとあまり水を飲まない」
というワンちゃんもいますよね。
そんなとき、水分を摂るきっかけとして使いやすいのがWANMARTのボーンブロスです。
WANMARTのボーンブロスは、骨を富士天然水で約24時間煮込んだスープで、約8gの小さな冷凍キューブになっています。人肌程度に温めて使うこともできます。
お腹が落ち着いていて嘔吐がなく、食材にも慣れているワンちゃんなら、
少量をぬるめに溶かして、水分を摂るきっかけに。
香りがあるので、水だけではなかなか飲んでくれない子にも使いやすいアイテムです。
ただし、ボーンブロスは治療用の経口補水液ではありません。
強い下痢や脱水が疑われる場合は、ボーンブロスで様子を見ようとせず動物病院へ相談してください。
回復期には「国産ハーブ鶏むねささみミンチ」を少量から
お腹が落ち着き、
「そろそろいつものごはんに戻そうかな」
という段階では、食事の脂質を急に増やさないこともポイントです。
WANMARTの国産ハーブ鶏むねささみミンチは、むね肉とささみを使った骨なしミンチで、脂質を抑えたシンプルな商品です。
ただし、下痢の最中に初めての食材を追加するのはおすすめしません。
すでに食べ慣れているワンちゃんが、回復してきた段階で、加熱して少量ずつ。
「元気になってきたからいっぱい食べて!」
ではなく、
“お腹と相談しながらひとさじずつ”
くらいの気持ちで戻してあげましょう。
まとめ|下痢は「腸からの困ってるよ」のサイン
軟便
泥のようなウンチ
水のような下痢
見るたびに、
「早くいつものウンチに戻してあげたい」
と思いますよね。
でも、下痢は病名ではありません。
食べ過ぎやストレスのような一時的な原因から、寄生虫、炎症、異物、感染症などまで、さまざまな原因によって起こる体からのサインです。
だからこそ、
「下痢を止めること」
だけに目を向けるのではなく、
なぜお腹がゆるくなったんだろう?
と一歩立ち止まって見てあげてください。
最近フードを変えなかった?
いつもと違うものを食べなかった?
何回ウンチをしている?
血や粘液はない?
元気や食欲は?
お水は飲めている?
毎日一緒に暮らしている飼い主さんだからこそ気づける、小さな変化があります。
そして、お腹が回復するときには、
水分をしっかり 食事はシンプルに 一度にたくさん与えない
焦らず、少しずつ
WANMARTのボーンブロスも、「下痢を止めるため」ではなく、そんな回復期においしく水分を摂るためのひとつの選択肢として役立ててもらえたらと思います。
ウンチは、今日もワンちゃんのお腹から届くお手紙です。
「今日はちょっと困ってるよ」
そんなサインに早く気づいてあげることが、大切なワンちゃんのお腹を守る第一歩です。







コメント