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ワンちゃんとお薬④ サプリメント・海外薬・ジェネリックの正しい選び方

執筆者の写真: WANMART
WANMART
6 時間前
読了時間: 8分

昨今ではワンちゃんの健康を考えて、毎日の食事にサプリメントを取り入れている飼い主さんも多いのではないでしょうか。


「関節に良いと聞いたけど、本当に効くの?」 「病院のお薬と一緒に飲ませても大丈夫?」


そんな疑問を持つこともありますよね。


海外の動物用医薬品をネットで購入できたり、動物病院でもジェネリック医薬品が選べたりと、ワンちゃんのお薬にもさまざまな選択肢が増えてきました。


ただ、選べるものが増えたからこそ、何が本当に必要なのか迷ってしまうことも。

今回は、お薬とサプリメントの違いや注意点、海外薬やジェネリックの選び方について、知っておきたいポイントをわかりやすくお話しします。




お薬とサプリメント、何が違うの?

まず知っておきたいのが、お薬とサプリメントの役割の違いです。


お薬は病気の治療や予防を目的とした「医薬品」で、有効成分や効果、安全性、使用方法などが審査されています。

一方、サプリメントは基本的に「食品」の一種です。

例えば、関節ケアに使われるグルコサミンやコンドロイチン、皮膚や被毛の健康維持に取り入れられるオメガ3脂肪酸などがあります。


こうした成分は、栄養補給や健康管理をサポートする目的で利用されていますが、すべての製品に医薬品と同じレベルの有効性や安全性の確認が行われているわけではありません。

つまり、お薬は病気の治療を担い、サプリメントは健康管理を補助するもの。 似ているようでも、目的は異なります。

また、サプリメントは手軽に購入できますが、どんなワンちゃんにも必要というわけではありません。

普段のご飯で栄養が十分に摂れている場合、追加する必要がないものもあります。


「健康に良さそう」という理由だけで選ばず、その子に本当に必要な成分なのかを考えることが大切です。


薬とレトリバー

 お薬とサプリメント、一緒に与えても大丈夫?

「病院のお薬を飲んでいるけれど、サプリも続けたい」

そんなときに気をつけたいのが、お薬とサプリメントの相互作用です。


サプリメントは食品に分類されていても、体に取り込まれれば、その成分がお薬の働きに影響することがあります。

例えば、関節ケアに使われるグルコサミンやコンドロイチンは、抗凝固薬などとの組み合わせに注意が必要な場合があります。

また、皮膚や被毛のケアに人気のオメガ3脂肪酸も、摂りすぎると下痢などの消化器症状を引き起こすことがあります。

ビタミン類にも注意が必要です。


特にビタミンAやDは脂溶性ビタミンと呼ばれ、過剰に摂取すると体内に蓄積して健康を害する可能性があります。


腎臓病や肝臓病などの持病がある子、複数のお薬を飲んでいる子では、より慎重な判断が必要です。

人間用のサプリメントは使ってもいい?

人間用のサプリメントを、ワンちゃんに少し分けてあげることもおすすめできません。


人と犬では必要な栄養量や成分への反応が異なり、人用の製品には犬に適さない成分が含まれている場合があるからです。


特に甘味料のキシリトールは、犬にとって危険な成分として知られています。


ワンちゃん用の製品であっても、表示された目安量を守り、飲み始めてから便や食欲、皮膚などに変化がないか見てあげましょう。


すでにお薬を飲んでいる場合は、サプリメントの名前や成分がわかるパッケージを獣医師に見せて相談すると安心です。


薬をみつめるビーグル

「お薬よりサプリの方が安心」は本当?

「お薬は副作用が心配だから、できれば自然由来のサプリで何とかしたい」


そう考える飼い主さんもいるかもしれません。


確かに、お薬には副作用の可能性があります。

しかし、自然由来だから安全、サプリだから副作用がない、というわけではありません。

例えば、ハーブ系サプリメントの中には、お薬の代謝に影響する成分があります。

また、健康維持を目的に使われることがあるニンニクも、犬が摂取すると赤血球にダメージを与え、貧血を引き起こす危険性があります。


「体に良い」と紹介されているものでも、人とワンちゃんでは安全性が異なるのです。

サプリメントは治療の代わりになる?

サプリメントは、獣医療でも補助的に利用されることがあります。


例えば、関節の痛みに対する治療を続けながら、関節の健康をサポートする成分を取り入れることがあります。

また、皮膚トラブルのある子にオメガ3脂肪酸を補う場合もあります。


ただし、効果には個体差があり、製品によって科学的な根拠も異なります。


痛みや炎症が強い子にサプリメントだけで対応しようとすると、必要な治療が遅れてしまうことも。


大切なのは、お薬とサプリメントのどちらが優れているかではなく、今のワンちゃんに何が必要なのかを見極めることです。


チワワに薬を与えるひととき

海外のお薬は日本のお薬より優れている?

「アメリカの動物医療は進んでいるから、海外のお薬の方が効くのでは?」


そんな話を耳にしたことはありませんか?


アメリカでは動物医療の研究開発が盛んで、関節炎やアレルギー、がんなどに対する新しい治療薬の開発も進められています。


日本より早く新薬が承認されるケースもあり、治療の選択肢が広がることは大きなメリットです。


ただし、海外で承認されたお薬が、必ずしも日本のお薬より優れているわけではありません。


大切なのは、その薬がワンちゃんの病気や体質、年齢、持病などに合っているかどうかです。


海外で使われているからといって、すべてのワンちゃんに同じような効果や安全性が保証されるわけではありません。

海外のお薬を個人輸入しても大丈夫?

インターネットでは、海外の動物用医薬品が販売されていることもあります。


種類や用途などによっては、必要な手続きを経て個人輸入できる場合もありますが、法令上の条件や制限があるため注意が必要です。


さらに、ネットで購入するお薬には、偽造品や品質管理が不十分な製品が混ざる可能性もあります。


本来は冷蔵保存が必要なお薬が適切に配送されなかったり、保管状態によって品質が変化してしまったりすることも考えられます。


そして何より心配なのが、ワンちゃんの状態を確認せずに自己判断で使用してしまうことです。


たとえ正規品でも、用量や使用方法を間違えれば副作用につながります。


気になる海外のお薬がある場合は、まずかかりつけの獣医師に相談しましょう。

国内で使用できる代替薬や、必要に応じた治療方法を一緒に検討してもらうことができます。


薬をみつめるシェパード


ジェネリック医薬品って何?安くても大丈夫?

人間の医療ではすっかり身近になった「ジェネリック医薬品」。


実は、動物医療でも選択肢のひとつになっています。


ジェネリック医薬品とは、先発医薬品と同じ有効成分を使い、必要な同等性が確認された後発医薬品のことです。


新しいお薬を開発するには、長い年月と多額の研究費用がかかります。

一方、ジェネリックは先発薬の研究成果を活用できるため、開発費用を抑えやすく、価格も安くなる傾向があります。


特に心臓病などで長期間お薬を飲み続けるワンちゃんにとって、治療費の負担を抑えられることは大きなメリットですよね。

先発薬とまったく同じなの?

有効成分が同じでも、添加物や錠剤の形、大きさ、味などが異なることがあります。


例えば、先発薬は嫌がらずに飲んでいたのに、ジェネリックに変更したら飲まなくなってしまう子もいるかもしれません。


また、添加物が体質に合わない可能性もあります。


だからといって、ジェネリックが劣っているというわけではありません。


承認されたジェネリックは、必要な品質や同等性の基準を満たした医薬品です。


ただし、すべてのお薬にジェネリックがあるわけではなく、切り替えの際には確認が必要です。

「少しでも治療費を抑えたい」という場合は、獣医師に相談してみましょう。


無理なく治療を続けられることも、ワンちゃんの健康を守るうえで大切なことです。


薬をみつめるワンちゃん


愛犬のために、お薬もサプリも賢く選ぼう

ワンちゃんの健康を願うあまり、「もっと良いお薬はないかな?」「このサプリも試してみたい」と考えることは、飼い主さんなら自然なことだと思います。


でも、体に良いといわれるものを、たくさん取り入れればいいわけではありません。


お薬には治療という役割があり、サプリメントには栄養や健康管理を補助する役割があります。


海外のお薬やジェネリックも選択肢になりますが、大切なのは、どこで作られたか、価格が高いか安いかではなく、その子の体に合っていて、安心して使い続けられるかどうか。


気になるものがあれば、まずは獣医師に相談してみてください。


そして、お薬やサプリだけに頼らず、毎日の食事や運動、睡眠など、基本的な健康管理も大切にしていきたいですね。


大切なワンちゃんが、これからも元気に過ごせるように。


正しい知識を持って、その子に合ったケアを選んであげましょう。


チワワに薬を与えるひととき


参考文献

  • 金田剛治 監修・金田寿子・山口登志宏 著 『ちゃんと知りたいペットのお薬のこと』 誠文堂新光社

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