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サモエドと笑顔で暮らすバイブル|“白銀の天使”の裏にある、愛と毛と根気の物語

  • 執筆者の写真: WANMART
    WANMART
  • 10 分前
  • 読了時間: 13分
優雅に散歩するサモエド

「サモエド」

その名前を聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

雪原を駆け抜ける純白の姿?

それとも、見る人みんなを幸せにしてしまう、あの魔法のような「サモエドスマイル」でしょうか。


もし、街中でサモエドを連れている人を見かけたら、ぜひ「犬」だけでなく「飼い主」の服装も観察してみてください。


真冬だというのに、妙に薄着ではありませんか?

あるいは、どんなにおしゃれな黒いコートを着ていても、背中に一本だけ、キラリと光る「白い糸」のようなものが付着していませんか?

そして何より、大変そうなのに、なぜか飼い主自身もサモエドと同じくらいニコニコと幸せそうな顔をしていることに気づくはずです。

InstagramやTikTokを開けば、サモエドはいつだってニコニコ笑っています。

まるで雲の上から降りてきた「汚れなき天使」のように見えますよね。

「いつかあの白いモフモフに顔を埋めてみたい……!」

そう夢見る人は、後を絶ちません。

でも、ちょっと待ってください。 画面の中の「天使」たち、実は意外と人間くさい(犬くさい?)一面も持っているんです。

常に笑顔でこちらの指示をスルーする頑固さや、夏場の電気代との戦い、そして部屋中に舞い散る「白い妖精(抜け毛)」たち……。

ここから先は、図鑑には載っていないサモエドの「リアルな日常」をご紹介します。 天使の笑顔の裏側を覗いてみませんか?



「番犬」ではなく「暖房器具」だった⁉

サモエドのルーツは、ロシア・シベリアのツンドラ地帯。

彼らは3000年以上もの間、遊牧民族であるサモエド族(ネネツ族)と共に暮らしてきました。

トナカイの番やそり引きといった重労働をこなす「働き者」であることは有名ですが、彼らにはもう一つ、非常に重要な「特殊任務」がありました。

それは、「人間を温めること」

マイナス数十度にもなる極寒の夜、人々はサモエドをテント(チュム)の中に招き入れ、その分厚い毛皮を布団代わりにして、抱き合って眠りました。

子供の添い寝係として、親が留守の間の子守唄代わりとして、彼らは常に「家族の真ん中」にいたのです。

この歴史が、サモエドの「攻撃性のなさ(番犬には絶望的に不向き)」と、「異常なまでの人恋しさ」を決定づけました。

彼らにとって「ひとりで外に繋がれる」ことは、寒さよりも辛い、耐え難い孤独なのです。

もし泥棒が入ってきても、サモエドは尻尾を振って「遊んでくれるの!?」と歓迎し、金庫の場所まで案内しかねないフレンドリーさを持っています。


人を暖めるサモエド

遺伝子:原始の記憶と「サモエドスマイル」の機能美

実はサモエドは、遺伝子的には「最もオオカミに近い犬種(原始的な犬種)」のひとつと言われています。 「え? あんなにニコニコしているのに?」 と思いますよね。

しかし、その原始的な本能は「群れへの執着」や「遠吠え(ウルフハウル)」に色濃く残っています。

そして、代名詞である「サモエドスマイル」。

口角がきゅっと上がったあの表情は、愛想笑いではありません。

極寒の地では、口を開けてよだれを垂らすと、それが凍ってつららになり、皮膚を裂傷させてしまいます。

それを防ぐために、口を閉じて口角を上げる形に進化した——つまり、あれは可愛いからではなく、厳しい自然を生き抜くための「究極の機能美」なのです。


サモエドスマイル

基本スペック:サモエドの「中身」と「外見」

「白くて大きい犬」と一括りにされがちですが、実は彼ら、意外と筋肉質で、意外とコンパクト(毛で大きく見えているだけ!)なんです。


1. サイズ・体重 〜水に濡れると“別の犬”になる〜

サモエドは「中型犬」または「大型犬」に分類されます。 ( 団体によって異なりますが、日本では大型犬用のグッズを使うことが多いです。)

項目

オス (Male)

メス (Female)

体高 (地面から肩まで)

53cm 〜 60cm

48cm 〜 53cm

体重

20kg 〜 30kg

16kg 〜 20kg

  • 見た目の詐欺率: 約30%増し。

    フワフワの毛で巨大に見えますが、お風呂に入れて濡らすと「えっ、意外と細マッチョ……」と驚くほどスリムになります。この筋肉質な体が、そりを引くパワーの源です。


水で萎むサモエド

2. 被毛の種類 〜極寒仕様の二重構造〜

彼らの最大の特徴である被毛は、ダブルコート(二重構造)です。


  • オーバーコート(上毛): 長くて真っ直ぐな毛。雪や氷を弾き、汚れがつきにくい。

  • アンダーコート(下毛): 短くて綿のように密生した毛。これが断熱材となり、体温を逃がしません。


【カラーバリエーション】

「白」だけではありません。実は微妙な違いがあります。


  • ピュア・ホワイト: 雪のような純白。

  • ビスケット: 耳のあたりや体に、うっすらとクリーム色(焼き菓子のような色)が混じるタイプ。これも正式なサモエドカラーです。

  • クリーム: 全体的に黄色味がかった白。

様々なカラーバリエーションのサモエド

3. 平均寿命 〜大型犬の中では長生き?〜

  • 平均寿命: 12歳 〜 14歳

サモエドは、遺伝子操作があまりされていない「原始的な犬種」であるため、他の大型犬に比べると比較的病気が少なく、長生きする傾向にあります。

適切な食事と運動、そして「涼しい環境」があれば、15歳を超えるご長寿サモエドも珍しくありません。

4. 性格 〜天使と小悪魔のハイブリッド〜

サモエドの性格を一言で表すなら、「陽気な平和主義者、時々ガンコ」です。

  • 人類みなトモダチ(番犬能力:ゼロ)

    警戒心という概念をシベリアに置いてきました。

    飼い主はもちろん、散歩ですれ違う人、宅配便のお兄さん、動物病院の先生……すべての人に「遊ぼう!」と笑顔で尻尾を振ります。

    「サモエドがいると、その場の空気が明るくなる」と言われる所以です。

  • 寂しがり屋の甘えん坊

    歴史的に「人とくっついて寝る」のが仕事だったため、孤独には耐えられません。

    常に家族の視界に入る場所にいたがり、姿が見えなくなるとクンクンと鼻を鳴らしたり、遠吠えしたりすることも。「分離不安」になりやすいので、たっぷりの愛情が必要です。

  • 納得しないと動かない「頑固さ」

    ここが初心者泣かせのポイント。

    「お座り」と言われても、「今、地面が濡れてるから嫌だな」と思えば座りません。

    ボーダーコリーのように「命令に従うのが喜び!」というタイプではなく、「自分にとってメリットがあるか?」を冷静に判断する知能犯です。

    この頑固さを「自分を持ってて面白い!」と笑えるかどうかが、サモエド飼いの資質を分けます。

【現実】サモエド沼の深淵〜飼い主を試す「白の試練」〜

ここからは、ネットの可愛い動画では伝わらない「リアル」をお話しします。

試練①:換毛期は「部屋の中でブリザード」

サモエドはダブルコート(上毛と下毛の二重構造)です。 特に春と秋の換毛期(毛の生え変わり)は、「爆発」という表現が一番しっくりきます。

  • 掃除機の敗北 朝、完璧に掃除機をかけたのに、昼には部屋の隅を白い毛玉(通称:妖精、またはタンブルウィード)が転がっています。 ルンバは毛を吸いすぎて窒息します。

  • ファッションの制限 黒い服、ウールのコート、コーデュロイのパンツ。 これらは全て「サモエドの毛をキャッチする素材」として封印されます。 外出前にコロコロを3回しても、駅に着いた頃にはどこからか白い毛が現れます。

  • 調味料としての毛 密封したはずのタッパーの中、冷蔵庫の中、そして味噌汁の中。 なぜか毛が入っています。 「毛もミネラルの一種」という悟りを開く必要があります。

  • ブラッシングの無限回廊 ブラッシングで抜けた毛を集めると、「もう一匹サモエドが作れる」量になります。多くの飼い主が、抜けた毛で毛糸を紡いだり、人形を作ったりして現実逃避を楽しみます。

※ただし、これだけ毛が抜けるのに「獣臭がほとんどしない」のは、神様がサモエドに与えた唯一にして最大の奇跡です。

サモエドのトリミング

試練②:日本の夏は「生命維持モード」〜電気代は愛の証〜

シベリア出身の彼らにとって、高温多湿な日本は「サウナ」そのもの。 夏場(5月〜10月)は、エアコンを「24時間つけっぱなし」にするのが鉄則です。 設定温度は、人間が「ちょっと肌寒いな」と感じて長袖を着る20〜23度。

電気代の請求書が届くたび、飼い主は一瞬息を止めます。 しかし、涼しい部屋で真っ白なお腹を出して「へそ天」で爆睡するサモエドの幸せそうな顔を見ると、不思議と「まあ、いいか。この笑顔が守れるなら」と思えてしまうのです。 サモエド飼いにとって、電気代は光熱費ではなく「推しへの課金」です。

試練③:コマンドは「検討します」〜驚異の笑顔スルー〜

ここがボーダーコリーやシェパードとの決定的な違いです。 サモエドは非常に賢いですが、それは「従順」という意味ではありません。 彼らは「独立心」が強く、自分で考えて行動します。

あなたが「お座り!」と言った時、彼らは瞬時にこう考えます。 「なぜ? 今座るメリットはあるの? おやつはあるの? 地面が濡れてない? ……うん、今は座る気分じゃないですね!」

そして、聞こえていないフリをして、ニコニコしながら見つめ返してきます。 これを「サモエドの空耳」と呼びます。 決して反抗しているわけではありません。

「あなたの提案は理解しましたが、今回は見送らせていただきます」という、極めて平和的な拒否なのです。

彼らを動かすには、命令ではなく「交渉」と「納得」、そして何より「楽しい!」と思わせるエンターテイメント性が必要です。

サモエドの空耳をするサモエド

試練④:天使の歌声は「高周波」

彼らはもともと、広い雪原で遠く離れた仲間とコミュニケーションを取っていたため、声がよく通ります。 「ワン!」という低い声だけでなく、

「キャーン!」 「ワオーン!」 「キュ〜ン」と、多彩な高周波ボイスを使い分けます。 特に、飼い主が出かけようとした時の「置いていかないで!」という絶叫(分離不安)や、要求吠えは、集合住宅では騒音問題に発展しかねません。 子犬の頃からの「クレートトレーニング」と「待て」の練習は、近隣との平和を守るために不可欠です。

3. 【健康】白さを守るための戦い〜病気と涙やけ〜

原始的な犬種であるため、遺伝性疾患は比較的少ないですが、サモエド特有、あるいは大型犬特有の注意点があります。

  1. 股関節形成不全(Hip Dysplasia) 大型犬の宿命。 骨盤と大腿骨の噛み合わせが悪くなる病気です。 フローリングで飼うのは自殺行為です。 必ず滑り止めマットを家中に敷き詰めてください。

  2. 胃捻転(Gastric Torsion) 胸の深い犬種に多い、致死率の高い病気。食後すぐの運動で胃がねじれます。 「食後2時間は絶対安静」は、サモエド家の憲法です。

  3. フォークト・小柳・原田病様疾患(UDS / VKH) 秋田犬やシベリアンハスキー、サモエドなどの北方犬種に見られる自己免疫疾患。 自分の色素細胞を攻撃してしまい、目(ぶどう膜炎)、皮膚(白斑)、被毛(脱毛・白髪化)に症状が出ます。 目が充血している、急に物にぶつかるようになった等の症状があれば、即座に眼科専門医へ。 早期発見が視力を守る唯一の道です。

メディカルチェックを受けるサモエド

最大の敵「涙やけ」を食事で制する

サモエドの飼い主が最も頭を抱える問題、それが「涙やけ(よだれ焼け)」。 真っ白な顔に、赤茶色のラインが入ってしまう……。 その原因の多くは、涙に含まれる成分の酸化と、「食事」にあります。

  • 質の悪い脂質の酸化: ドッグフードに含まれる古い油は、体内で酸化し、涙やけの原因になります。

  • 添加物と穀物: 消化しにくい穀物や人工添加物は、老廃物となって涙管を詰まらせやすくします。

「白い顔を、白いまま守りたい」 そのためには、毎日口にするごはんの質を妥協してはいけません。

飼い方のポイント〜衣・食・住のすべてを捧げよ〜

サモエドを美しく、健康に保つには、それなりの「手間」と「コスト」がかかります。

【食事】「白い毛」はタンパク質でできている

あのゴージャスな被毛の90%以上は、タンパク質(ケラチン)でできています。 タンパク質が不足すると、毛はパサつき、変色し、スカスカになります。

おすすめ食材

馬肉(Horse) 高タンパク・低脂質・高鉄分。 涙やけの原因となる脂質を抑えつつ、筋肉と血液を作る「赤身の王様」。

馬うまミンチ
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ラム肉(Lamb) カルニチンとビタミンB群が豊富。 代謝を助け、皮膚の健康を守る。

ラムチョップ
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緑イ貝(Green Lipped Mussel) 関節ケアの天然サプリ。 重い体を支えるために必須。


緑イ貝 片殻付
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サーモン オメガ3脂肪酸が、皮膚の炎症を抑え、毛に「内側からの輝き」を与えます。

MIXサーモン
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サモエドの笑顔を支える、“本能に響く”ごはん

極寒の地を生き抜いてきたサモエド。 その美しいコートと、タフな体を守るには、やっぱり「食事」が大切です。

WANMARTのPERFECTシリーズは、犬たちの祖先であるオオカミの食性に着想を得たフレッシュフード。 余計な添加物は一切なし。 良質なタンパク質をたっぷり含んだ「馬肉」「ラム肉」など、自然由来の成分がサモエドの健康を内側からサポートします。

「あの白いモフモフを、いつまでも元気に」 そんな願いを込めて、毎日のごはんを見直してみませんか?


ご飯を喜ぶサモエド

運動】ただ歩くだけでは不満?「仕事」を与えよ

1日2回、各1時間の散歩は「最低ライン」です。 しかし、彼らはただ歩くだけでは満足しません。 「そりを引く」というDNAが騒ぐのです。 ドッグランでボールを追いかけさせたり、ハーネスをつけて少し重いものを引く遊びを取り入れたり、「仕事をした!」という達成感を与えてあげると、家でのイタズラが激減します。

【お手いれ】ブラッシングは「親子の対話」であり「義務」

スリッカーブラシ、コーム、アンダーコート用レーキ……これらは「三種の神器」です。 毎日ブラッシングする時間は、単なる毛の処理ではありません。 愛犬の体を隅々まで触ることで、しこりや皮膚の異常に気づくチャンスでもあります。 (ちなみに、自宅でのシャンプーは乾燥に3〜4時間かかります。プロに頼むのが賢明です。月1回、1.5〜2万円の出費は必要経費です)

ブラッシングされるサモエド

サモエドの飼育にかかる生涯費用

「大型犬はお金がかかる」と言いますが、サモエドはそこに「美の維持費」と「快適空間維持費」が加算されます。

  • 初期費用:約60万円〜

    • 生体価格(40〜60万)、大型ケージ、トイレ、クレート、滑り止めマット代。

  • 月々の固定費:約4〜6万円

    • プレミアムフード&おやつ:2〜3万

    • トリミング代(月1回):1.5〜2万(※毛玉料金別途。毛玉ができると追加料金が発生します!)

    • フィラリア・ノミダニ予防:数千円

  • 季節変動費(夏):+月1〜2万円

    • 24時間エアコン稼働による電気代増額分。

  • 生涯総費用(13歳想定):約550〜650万円

軽自動車なら新車で数台、高級車でも買える金額です。 しかし、サモエドオーナーにこう尋ねてみてください。 「後悔していますか?」と。 きっと全員が、食い気味にこう答えるでしょう。 「いいえ。この子がくれる幸せは、お金じゃ買えないから」

それでも彼らは最高だ

ここまで、脅すようなことばかり書いてきました。

部屋中に舞う抜け毛、頑固な性格、高額な維持費、夏の散歩の過酷さ……。


それでもなぜ、世界中の人々がサモエドに魅了され、泥沼のように深くハマっていくのでしょうか?


それは、彼らがくれる「絶対的な肯定」があるからです。


仕事で大失敗をして落ち込んで帰っても、 人間関係に疲れて、誰とも話したくない夜も、 サモエドは玄関で、ちぎれんばかりに尻尾を振り、あの「サモエドスマイル」であなたを迎えてくれます。


「おかえり! あなたが帰ってきてくれて、僕は世界一幸せだ! さあ、僕の毛に顔を埋めて!」


全身でそう伝えてくる彼らを抱きしめ、太陽のような匂いのする白い毛に顔を埋めたとき、すべての疲れは吹き飛びます。


その温もりは、かつてシベリアの人々を凍える夜から守ったように、現代の私たちの凍えた心を、優しく、力強く温めてくれるのです。


彼らは、ただのペットではありません。

あなたの人生に「笑顔」と「温もり」を強制的にチャージしてくれる、白い天使なのです。


大変さをすべて理解した上で、それでも「迎えたい」と思ったあなた。

おめでとうございます。 あなたはもう、サモエドの沼の住人です。

最高の相棒との、騒がしくも温かい、真っ白な日々が待っていますよ。


飼い主の帰宅を喜ぶサモエド
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