top of page

ワンちゃんとお薬⑤ 飼い主さん必読!ワンちゃんと人のための感染症対策ガイド

執筆者の写真: WANMART
WANMART
2 時間前
読了時間: 11分
マスクをくわえたフレンチブルドッグ

あなたの病気が、ワンちゃんにも…?


「私の風邪、うちの子にもうつるのかな?」


体調を崩したとき、そんな疑問を持ったことはありませんか?


ワンちゃんと暮らしていると、抱っこをしたり、一緒に眠ったり、顔を近づけたりすることも日常茶飯事ですよね。


実は、人とワンちゃんの間で感染する病気は存在します。 

人から犬へ、犬から人へ、あるいは犬同士で広がるものまで、その種類や感染経路はさまざまです。


ただし、必要以上に怖がることはありません。

どんな病気に注意すればよいのか、どうすれば感染を防げるのかを知っておくだけでも、毎日の安心につながります。


「ワンちゃんとお薬」シリーズ最終章では、感染症の基礎知識から家庭でできる予防策、薬の取り扱いまで、飼い主さんに知っておいてほしいことをまとめました。


大切なワンちゃんと家族の健康を守るために、一緒に確認していきましょう。



飼い主の病気はワンちゃんにうつる?

結論からいうと、人が日常的にかかる風邪の多くは、ワンちゃんには感染しにくいと考えられています。

原因となるウイルスには、それぞれ感染しやすい動物があるためです。


ただし、すべての感染症が人と犬の間で無関係というわけではありません。

例えば、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、人から犬や猫に感染した事例が報告されています。

犬では無症状や軽症で済むことが多いものの、感染が起こる可能性はあります。


また、インフルエンザにも犬に感染する「犬インフルエンザ」が存在します。

人の季節性インフルエンザとは区別されますが、インフルエンザウイルスは変化しやすく、動物種を越えた感染についても研究が続けられています。

飼い主さんが体調を崩したときは

風邪や感染症にかかってしまったら、ワンちゃんとの濃厚な接触は少し控えめにしましょう。


特に新型コロナウイルス感染症が疑われる場合は、顔を舐めさせたり、同じ寝具で眠ったりすることを避け、できれば元気な家族にお世話をお願いすると安心です。


お世話をするときは、手洗いを徹底し、必要に応じてマスクを着用しましょう。


もし同じ時期にワンちゃんにも咳や食欲低下、元気がないなどの症状が見られたら、別の病気の可能性もあるため、獣医師に相談してください。



人のお薬をワンちゃんに使ってもいい?

「同じような症状なら、人のお薬でも効くのでは?」


そう考えてしまうかもしれませんが、人用の薬を自己判断でワンちゃんに与えるのは危険です。


人と犬では薬の吸収や代謝、排泄の仕組みが異なります。

体重に合わせて量を減らせば安全、というわけではありません。


例えば、人用の解熱鎮痛薬の中には、犬に胃腸障害や肝臓・腎臓へのダメージを引き起こすものがあります。


インフルエンザ治療薬についても、犬に対する有効性や安全性が十分に確認されていないものがあり、安易な使用は避けなければなりません。

ただし、獣医師が医学的に必要と判断し、人用の医薬品を犬に処方する場合はあります。 大切なのは、飼い主さん自身の判断で使わないことです。


ワンちゃんに咳や発熱、下痢などが見られたら、人のお薬を試すのではなく、原因を調べてもらい、その子に合った治療を受けましょう。


動物病院でのコーギー診察相談

ワンちゃん同士で感染が広がりやすい場面とは

人から犬への感染よりも、日常生活で注意したいのが犬同士の感染症です。

代表的なものには、次のような病気があります。

犬パルボウイルス感染症

感染力の強いウイルス性腸炎です。

激しい嘔吐や下痢、食欲不振などが見られ、特に子犬では命に関わることがあります。

犬ジステンパー

発熱や咳、鼻水、消化器症状のほか、重症になると神経症状が現れることもある感染症です。

犬伝染性肝炎

犬アデノウイルス1型が原因で、肝臓をはじめとする全身の臓器に障害を引き起こすことがあります。

このほか、犬インフルエンザや犬伝染性気管気管支炎(ケンネルコフ)、犬腸コロナウイルス感染症なども知られています。


感染経路は病気によって異なりますが、咳やくしゃみ、唾液、便、尿、汚染された物などが感染のきっかけになります。

感染が広がりやすい場所

気をつけたいのは、ドッグランや公園、ペットホテル、トリミングサロンなど、複数のワンちゃんが集まる場所です。


また、多頭飼いの家庭では、1匹が感染するとほかの子にも広がる可能性があります。


体調の悪いワンちゃんはほかの犬との接触を避け、食器や寝床を分けるなどの対策が必要です。


予防の基本は、適切なワクチン接種と日頃の衛生管理。

犬パルボウイルス、ジステンパー、犬伝染性肝炎などは、コアワクチンで予防できる重要な病気です。


子犬の接種スケジュールや成犬の追加接種については、獣医師と相談しましょう。


お散歩後に足やお腹、お尻の汚れを落としたり、寝床やおもちゃを清潔に保ったりすることも大切です。


なお、子犬の社会化は重要なので、ワクチンがすべて終わるまで一切外に出さないのではなく、感染リスクの低い方法を獣医師と相談しながら進めましょう。


手洗いを見守るビーグル犬

犬パルボウイルスは他のペットにも影響する?

犬パルボウイルス感染症は、特に子犬で注意が必要な病気です。


原因となる犬パルボウイルス(CPV-2)は、感染した犬の便などを通じて広がります。


厄介なのは、環境中でも長く感染力を保つことがあるという点です。


汚染された地面や床、靴、道具などを介してウイルスが運ばれ、別のワンちゃんが口から取り込むことで感染する可能性があります。

猫や小動物にも感染する?

猫には「猫汎白血球減少症」という、猫のパルボウイルスによる感染症があります。


犬パルボウイルスとは近縁ですが、同じものではありません。

ただし、犬パルボウイルスの一部の変異型は猫にも感染することが確認されています。


また、ほかの小型哺乳類にもパルボウイルスによる感染症がありますが、犬のウイルスがすべての動物に同じように感染するわけではなく、種類によってリスクは異なります。


犬と猫、フェレットなどを一緒に飼っている場合は、感染の疑いがある子を早めに隔離し、食器や寝床を共用しないようにしましょう。


パルボウイルスが疑われる場合は、通常の掃除だけでは十分でないこともあります。

獣医師の指示に従い、ウイルスに有効な消毒方法を選ぶことが大切です。

激しい嘔吐や下痢、血便、急な元気消失が見られたら、すぐに動物病院へ連絡してください。 

特に子犬では、短時間で脱水が進むことがあります。


ボール遊びするワンちゃんたち

ウンチからうつる寄生虫に気をつけよう

ワンちゃんのウンチは健康状態を知る大切な手がかりですが、感染症の原因になることもあります。


代表的な腸内寄生虫には、回虫、鉤虫、鞭虫、条虫などがあります。


特に子犬では、お母さん犬から胎盤や母乳を通じて回虫に感染することがあり、生まれたばかりでも寄生虫を持っている場合があります。


感染すると下痢や嘔吐、体重減少、貧血などを引き起こすことがありますが、症状がほとんど現れない子もいます。

人への感染にも注意

一部の寄生虫は、人にも感染します。


例えば犬回虫は、感染した犬の便に排出された卵が土の中で感染力を持つようになり、それを人が誤って口にすることで感染する場合があります。


特に小さなお子さんが砂場や公園で遊ぶときは注意したいところです。


予防の基本は、ウンチを放置せず、その場で片付けること。


お散歩中はもちろん、お庭や室内でも早めに処理し、片付けた後は石けんで手を洗いましょう。


下痢が続く、便に虫のようなものが混じっている、体重が減ってきたなどの変化があれば、便を持参して動物病院で検査を受けてください。


必要に応じた駆虫薬の使用も、感染を防ぐうえで大切です。


うんちをするシュナウザー

ノミやマダニが運ぶ病気にも要注意

草むらや公園で遊んだ後、知らないうちにノミやマダニを持ち帰ってしまうことがあります。


ノミは強いかゆみやアレルギー性皮膚炎を引き起こすほか、瓜実条虫という寄生虫を媒介することもあります。


一方、マダニは犬のバベシア症やライム病などに関わり、人では重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症にも注意が必要です。


特にSFTSは国内でも患者や死亡例が報告されており、ワンちゃんだけでなく飼い主さん自身も対策が必要です。

お散歩後のチェックを習慣に

ノミやマダニの予防には、動物病院で処方される予防・駆除薬が役立ちます。


飲み薬や皮膚につけるタイプなどがあり、使用間隔も製品によって異なります。


また、お散歩から帰ったら、耳の周りや首元、脇、足の付け根などを確認しましょう。


もしマダニが皮膚に食い込んでいたら、無理に引き抜かず、動物病院で取り除いてもらってください。


ノミ対策では、寝床やカーペットの掃除、ブランケットの洗濯も大切です。


多頭飼いの場合は、1匹だけでなく、同居しているペット全体の予防について獣医師と相談すると安心です。


散歩後に体をふかれる犬

ワンちゃんから人にうつる病気って?

ワンちゃんが顔をペロッと舐めたり、同じベッドで眠ったり。

そんな何気ない触れ合いは、飼い主さんにとって幸せな時間ですよね。


でも、動物から人へ、あるいは人から動物へ感染する「人獣共通感染症(ズーノーシス)」が存在することも知っておきましょう。


代表的なものには、狂犬病、皮膚糸状菌症、回虫症などがあります。


皮膚糸状菌症はカビの仲間が原因となる皮膚病で、犬にも人にも感染します。

ワンちゃんの毛が部分的に抜けたり、フケが増えたりしたときは注意が必要です。


また、ワンちゃんが元気でも、人に感染症を起こす細菌を持っている場合があります。

ワンちゃんの口の中にも細菌がいる?

例えば、パスツレラ菌やカプノサイトファーガ菌は、健康な犬の口の中にも存在することがあります。


普段は問題がなくても、噛まれたり、唾液が傷口に触れたりすると、人に感染症を引き起こす可能性があります。


特に高齢の方や免疫機能が低下している方は注意が必要です。


噛まれて傷ができた場合は、すぐに流水と石けんでよく洗い、医療機関に相談しましょう。 小さな傷でも感染する場合があります。

サルモネラ菌やカンピロバクター菌にも注意

これらは食中毒の原因となる細菌で、ワンちゃんが症状を示さずに保菌していることもあります。


感染した動物の便や、汚染された食材、器具などを介して人に広がる場合があるため、日頃の手洗いが大切です。


特に生肉を扱う場合は、犬と人の両方に細菌感染のリスクがあることを理解し、衛生管理を徹底しましょう。


調理器具を人用と分け、使用後は十分に洗浄すること。

冷蔵・冷凍管理を適切に行い、食べ残しを長時間放置しないことも重要です。


加熱は食中毒のリスクを下げる有効な方法なので、子犬や高齢犬、免疫機能が低下している子の食事は、獣医師と相談して選びましょう。

大切なのは、必要以上にスキンシップを怖がることではありません。


犬と遊んだ後は手を洗う、口移しで食べ物を与えない、傷口を舐めさせない。

そんな小さな習慣を続けることが、家族を守ることにつながります。


飼い主とじゃれるハスキー

狂犬病予防接種を忘れてはいけない理由

「狂犬病って、日本ではもう発生していないんじゃないの?」


確かに、日本は狂犬病の発生がない国のひとつです。

国内では1957年の猫の発生を最後に、動物の狂犬病は確認されていません。


しかし、それは今後も絶対に発生しないという意味ではありません。


海外では現在も狂犬病が発生しており、感染した動物が国内に持ち込まれる可能性も考えられます。


発症すると命に関わる病気

狂犬病は、人にも犬にも感染するウイルス性の病気です。


主に感染動物に噛まれることで広がり、発症するとほぼ命を落とす非常に危険な感染症として知られています。


日本で長年発生を防げている背景には、犬への予防接種や輸入検疫など、継続的な対策があります。


年1回の予防接種が大切

日本では狂犬病予防法により、生後91日以上の犬には、原則として毎年1回の狂犬病予防注射が義務付けられています。


健康上の理由で接種が難しい場合は、獣医師や自治体に相談してください。


狂犬病ワクチンは、ワンちゃん自身を守るだけでなく、人や地域社会への感染拡大を防ぐためにも重要です。


「うちの子だけは大丈夫」ではなく、みんなで予防を続けること。


大好きなワンちゃんとの暮らしを守るために、毎年の接種を忘れないようにしたいですね。


動物病院での優しい予防接種

愛犬と家族を守るためにできること

ワンちゃんと暮らしていると、感染症を完全に避けることは難しいかもしれません。


でも、必要以上に神経質になることはありません。


大切なのは、感染症の正しい知識を持ち、毎日の暮らしの中で予防を続けることです。


ワクチン接種やノミ・マダニ対策、ウンチの片付け、手洗い、食器や寝床の衛生管理。どれも特別なことではありませんが、ワンちゃんだけでなく、家族全員の健康を守ることにつながります。


そして、普段と違う様子が見られたときは、自己判断でお薬を使わず、早めに獣医師に相談しましょう。


WANMARTも、ワンちゃんの毎日を支える食事をお届けする立場として、栄養バランスだけでなく、安全な食材の取り扱いについても大切に考えています。


元気に食べて、遊んで、安心して眠る。


そんな当たり前の毎日が、これからもずっと続きますように。


大切なワンちゃんと家族の健康を、できることから一緒に守っていきましょう。


飼い主と見つめ合うコーギー

コメント


500円クーポン バナー
アプリバナー.jpg
bottom of page