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犬の内臓を元気に保つには?シニアになる前から始めたい「体の中の健康図鑑」

執筆者の写真: WANMART
WANMART
8月12日
読了時間: 10分
ワンちゃんの内蔵を若々しく保つには?

まだ元気いっぱい。


ごはんもよく食べるし、お散歩も大好き。


そんなワンちゃんを見ていると、

「健康のことを考えるのは、まだ先でいいかな」


と思ってしまいますよね。

でも、ワンちゃんの体の中では、

肝臓、腎臓、膵臓など、たくさんの臓器が毎日休まず働いています。


食べたものを栄養に変える。

不要なものを体の外へ出す。

血糖値や水分のバランスを整える。


私たちが普段意識していないところで、ワンちゃんの元気な毎日を支えてくれているのです。


ところが年齢を重ねると、体質や遺伝、生活習慣、病気などさまざまな影響を受け、臓器にも変化が起こりやすくなります。


もちろん、

「シニアになった=内臓が悪くなる」

という意味ではありません。


老化そのものは病気ではなく、何歳になっても元気なワンちゃんはたくさんいます。


だからこそ大切なのが、

悪くなってから慌てるのではなく、元気なうちから体の中にも目を向けてあげること。


今回は、食事との関わりも深い

肝臓・腎臓・膵臓

を中心に、それぞれの働きや守るために意識したいこと、注意したいことをまとめました。

 

「内臓の健康を守る」ってどういうこと?

「内臓を若く保つ」と聞くと、


何か特別な食材やサプリメントが必要なのかな?


と思うかもしれません。


でも、内臓だけを若返らせる魔法の食べ物があるわけではありません。


ここで大切にしたいのは、


臓器に余計な負担をかけすぎず、本来の働きをできるだけ長く維持できる体づくりをすること。


適正な体型。

バランスのとれた食事。

十分な水分。

適度な運動。

そして定期的な健康チェック。


実は、とても基本的なことの積み重ねです。


特にシニア期では、見た目は元気でも血液検査や尿検査で変化が見つかることがあります。

「症状が出てから」ではなく、

元気なときの状態を知っておく。


これも立派な内臓ケアです。


体重測定する柴犬

ワンちゃんの大切な臓器を一覧でチェック

まずは、それぞれ何をしている臓器なのか見てみましょう。

臓器

主な働き

元気なうちから意識したいこと

気をつけたいこと

肝臓

栄養の代謝・貯蔵、体内の物質の処理、胆汁の生成など

適正体重、バランスのよい食事、定期検査

自己判断の薬・サプリ、肥満など

腎臓

老廃物の排出、水分・電解質・血圧などの調整

水分補給、体調観察、血液・尿検査

脱水、腎臓に有害な物質など

膵臓

消化酵素を作る、血糖値を調整する

適正体重、食事量の管理

脂っこい人の食べ物、食べ過ぎなど

ただし、

「この食べ物を食べれば肝臓病にならない」

といった単純なものではありません。


病気には年齢、犬種、遺伝、感染症、持病などさまざまな要因があります。


できることは、

病気を100%防ぐことではなく、負担を減らし、小さな変化を早く見つけること。

ここからそれぞれの臓器を見ていきましょう。


肝臓|体の中の大きな「化学工場」

ワンちゃんと肝臓の模型

肝臓は、ワンちゃんの体の中でも働き者の臓器です。


食事から取り込んだ糖質・脂質・たんぱく質などを処理したり、栄養を蓄えたり、胆汁を作ったりと、多くの役割を担っています。


いわば、

「体の中の大きな化学工場」。

だからこそ、肝臓だけを狙って何か特別なものを食べさせるというより、

太りすぎを防ぎ、毎日の食事全体を整える

という考え方が大切です。


また、薬やサプリメントの中には肝臓で処理されるものもあります。

「体に良さそうだから」


と人用のサプリメントや薬を自己判断で与えるのは避けましょう。


肝臓は不調があっても初期には分かりやすい症状が出ないことがあります。


だからこそ、シニア期に入ったら定期的な健康診断も大切です。


ワンちゃんと肝臓

肝臓をもっと詳しく知りたい方へ

肝臓の病気や日常生活で気をつけたいポイントを詳しく解説しています。

「毎日のごはんから何ができる?」という飼い主さんはこちらも参考にしてください。

腎臓|血液をきれいにする「フィルター」



腎臓は左右にひとつずつあり、

血液の中から不要な老廃物を取り除き、おしっことして体の外へ出す

大切な臓器です。


さらに、

水分やミネラルのバランス。

血圧の調整。


赤血球を作るための働き。


などにも関わっています。


まさに、

体の中のフィルター兼バランス調整役。


腎臓の変化で比較的気づきやすいのが、


「最近、水をよく飲むようになった」

「おしっこの量が増えた」


という変化です。


腎臓病以外の病気でも起こりますが、シニア犬では見逃したくないサインのひとつです。


腎臓をいたわるためにも、新鮮なお水をいつでも飲める環境を整え、

普段の飲水量やおしっこの変化をなんとなく知っておく

ことから始めてみましょう。


ワンちゃんと腎臓

腎臓をもっと詳しく知りたい方へ

腎臓が何をしているのか、まず基本から知りたい方はこちら。

毎日の食事という視点から腎臓について考えたい方はこちらも参考にしてください。

※すでに腎臓病と診断されているワンちゃんは、必要な栄養管理が健康な犬とは異なる場合があります。食事内容はかかりつけの獣医師と相談してください。

膵臓|「食べる」を支える縁の下の力持ち


ワンちゃんと膵臓の模型

膵臓は目立たない臓器ですが、

ワンちゃんが食べ物から栄養を取り込むために欠かせません。

大きな仕事は2つ。


ひとつは、

食べ物を消化するための消化酵素を作ること。

もうひとつは、

インスリンなどを作り、血糖値を調整すること。

つまり膵臓は、


「食べたものを消化する」

「体のエネルギーを調整する」


という大切な仕事をしています。


特に気をつけたいのが膵炎です。


膵炎には原因を特定できないケースもありますが、大量の人の食べ物や不適切な食べ物を食べることなどは、犬のリスク要因として知られています。

たとえば、


飼い主さんが食べている揚げ物。

脂の多いお肉。

食卓からのおすそ分け。


「一口だけだから」

が積み重ならないよう注意したいところです。


特に食べることが大好きなワンちゃんほど、

喜ぶものをたくさんあげること=体にやさしい

とは限らないことを覚えておきましょう。


ワンちゃんと膵臓

膵臓をもっと詳しく知りたい方へ

膵臓の働きから、普段の食事で気をつけたいことまで詳しく紹介しています。


内臓の健康を守るために今日からできる5つのこと

ここまで肝臓・腎臓・膵臓を見てきましたが、

実は共通して大切なことがあります。

① 太りすぎを防ぐ

「ちょっとぽっちゃりくらいがかわいい」

と思ってしまいますが、体重が増えれば体全体への負担も増えます。


年齢だけでなく、

体重と体型を定期的にチェックする

習慣をつけましょう。

② 毎日のごはんを「なんとなく」で選ばない

内臓ケアというと、


「この食材が肝臓にいい!」

「これを食べれば腎臓にいい!」


という情報に目が向きがちです。


でも大切なのは、ひとつの食材よりも食事全体のバランスです。


生肉や魚、フレッシュな食材を取り入れる場合も、ワンちゃんの年齢・体重・活動量・体調に合わせて適量を意識しましょう。

③ お水をいつでも飲めるようにする

水は、体の中で栄養や老廃物を運ぶために欠かせません。


特に暑い日やシニア犬では、

新鮮なお水がいつでも飲める環境を整えてあげましょう。


④ 人の食べ物を「一口だけ」で続けない

ポテトチップス。

唐揚げ。

脂の多いお肉。

味の濃い料理。


ワンちゃんが横でじーっと見ていると、ついあげたくなりますよね。


でも、人の食事はワンちゃんには脂質や塩分が多すぎる場合があります。


特に膵臓を考えるなら、

脂っこい食べ物のおすそ分けは習慣にしない

ことが大切です。


⑤ 元気なうちから健康診断を受ける

ここが一番大切かもしれません。


肝臓も腎臓も、

見た目では分からない変化が起こることがあります。


特にシニア期では、

血液検査。

尿検査。

体重・筋肉量のチェック。


などを定期的に受けることで、体の中の変化を見つける手がかりになります。


「元気だから病院へ行かない」ではなく、「元気な状態を確認しに行く」。


そんな考え方も、これからの健康管理では大切です。


病院で診察を受けるプードル

逆に気をつけたいこと

良かれと思ってやっていることが、かえって負担になる場合もあります。

たとえば、

  • 「腎臓が心配だから」と健康なワンちゃんの栄養を自己判断で極端に制限する。

  • 体に良いと聞いたサプリメントを何種類も追加する。

  • 急に食事内容を大きく変える。

  • 人用の薬を与える。

  • 脂っこいものを頻繁におすそ分けする。

こうしたことはおすすめできません。

特にすでに病気がある場合は、

肝臓・腎臓・膵臓で必要な食事管理はそれぞれ違います。



「内臓に良さそう」というイメージだけで判断せず、診断を受けている場合は必ず獣医師と相談しましょう。


ワンちゃんと何種類ものサプリの瓶

こんな変化があったら「年齢のせい」にしないで

シニアになると、

「歳だから仕方ないかな」

と思ってしまうことがあります。

でも、

  • 以前より水をたくさん飲む。

  • おしっこの量が増えた。

  • 食欲が急に落ちた。

  • 何度も吐く。

  • 下痢が続く。

  • 急に痩せてきた。

  • お腹を痛がる。

  • 白目や歯ぐきが黄色っぽく見える。

  • 元気がなく、寝ている時間が急に増えた。

こうした変化は、単なる老化ではなく病気のサインである場合もあります。

もちろん、これだけで「肝臓病」「腎臓病」「膵炎」と判断することはできません。


だからこそ、


「何の病気だろう?」と自宅で診断するより、「いつもと違う」を見つけること。


それが飼い主さんにできる大切な役割です。


うんちをチェックする飼い主

外から見えないからこそ、毎日の小さなケアを

肝臓。

腎臓。

膵臓。


普段は見ることのできない臓器ですが、


ワンちゃんがごはんをおいしく食べ、元気にお散歩へ行き、楽しそうに毎日を過ごせる裏側では、今日も休まず働いてくれています。

そして内臓の健康を守るために、特別なことばかりが必要なわけではありません。


適正な体型を保つ。

毎日の食事を整える。

新鮮なお水を用意する。

人の食べ物を与えすぎない。

定期的に健康状態を確認する。


そんな当たり前のような積み重ねが、数年後のワンちゃんの体を支えてくれます。


特にシニア期は、「悪くなってから何を食べさせよう?」と考えるだけではなく、

元気な今から、未来の体のために何ができるだろう?と考えてあげたい時期です。


目には見えない体の中まで考えてあげられるのは、毎日一緒に暮らしている飼い主さんだからこそ。


今日選ぶごはん。

今日のお水。

今日のお散歩。


そして、

「今日も元気かな?」

と見てあげるほんの少しの時間。


その積み重ねが、何年先もワンちゃんと元気に過ごすための土台になっていくはずです。


フレッシュフードを前に元気そうなレトリバー


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